みなさん こんにちは
渋谷アーチェリーONLINEの山本です。
先日HOYTが2017年モデルの発表を行いましたが、山本分で【プリヴェイル37】が届きましたので、早速使用したレビューをご紹介します。
ぱっと見の印象は、全モデルの【ポディウムX】より、その前のモデルである【プロコンプエリート】 の感覚に近いと思います。見比べてみるとグリップ位置が下がっており、【プロコンプエリート】に近いバランスになっています。下の写真でピボットポイントに線を引いてみました。同じ軸間37インチですが、かなりグリップ位置が異なります。
重量はカタログ値で2177g程度となり、ポディウムより90g程増量していますが、引いてみるとそこまで重量感は感じません。むしろ高い安定感を感じますね。ポディウムで採用されていた、角度調整が可能なケーブルガイドと高さ調整が可能なグリップは引き続き採用され、リアブッシングが2個になりました。※厳密には、5/16ブッシングの上に1/4サイズのブッシングがついていますので、頑張れば4か所に取付可能です。
カムは、新製品の【SVXカム】 です。スパイラルXから前モデルのスパイラルプロになった際に、引き尺調整可能なモジュールタイプとなりましたが、フルドロー時にケーブルを支える部分が点でしかあたっておらず、少しでも上カムが早いとケーブルを押し込みホールディングウエイトが極端に上がる為、カムタイミングが非常にシビアでした。スパイラルX使用時は、チューニングの関係から上カムを少し早めて使っていたので、プロになった際は戸惑いました。そんな欠点?を今回のSVXカムは改善しています。スパイラルXのような面でケーブルを捉えれるタイプとなり、カムタイミングにも自由度が増した(戻った)と感じます。スパイラルプロのはっきりとしたウォールの感覚とスパイラルXのカムタイミングの幅の広さを兼ね備えています。
また、ドローストップの位置を2か所に調整可能になりました。外側にドローストップを使用することでよりはっきりとしたウォールを感じる事が出来、下写真の丸の内側にするとソフトなウォールへと調整可能です。調整範囲の狭いことが敬遠されやすいスパイラル系カムでしたが、好みに合わせて幅広い調整が可能になりました。
そして、プロコンプエリートから採用されていたエアショックスが廃止され、以前からあったリムショックス方式になりました。ダンパー自体は新しいデザインとなっています。なかなかカッコいいデザインではないでしょうか。
先週末に早速実射してみましたが、【個人的に非常に好み】です。グリップが下がったことでウエイトバランスも微妙に変化しましたが、ハンドル構造やリムショックスの効果で振動も音も少なくなりました。特にカムはかなりはっきりとしたウォールを感じる事が出来るので、スパイラルプロカムよりも非常に感覚が良いです。ドローストップの調整やリアブッシングの追加に伴って、【ポディウムX】よりもさらに調整幅の広いコンパウンドボウとなりましたね。
今までのHOYTコンパウンドボウの評価の高かった技術を詰め込んだ順当な進化だと感じます。今回のモデルからベースカムに対応するインナーカムモジュールが全て付属してきます。私の弓は2番カムでしたので、2-A~2-Cまで3種類が付属していました。別途購入する必要が無いのは良いですね。
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