みなさん、こんにちは。
SHIBUYAアーチェリーONLINEの富田です。
5月末に今シーズン3回目、4回目の記録会に出場してきました。前回は自己ベスト更新が出来たので、今回は650アップを目指し挑みましたが、1試合目は309-322-631、2試合目は324-325-649、と惜しくも1点足りず、自己ベストタイで終了しました。
試合になると緊張感が高まって良い点数が出るのですが、反対に射型が縮こまってしまいのびのび射てていない感覚があります。どのスポーツにも言えることかもしれませんが、特にアーチェリーは、いかに試合と同じ精神状態で練習し、練習通りに試合でも射てることが重要ですね。最近はコンスタントに練習を行えているので、練習と試合を相乗して結果が出せるようにしていきたいと思います。
さて、本日はエネルギー補給のすすめについてお話させていただきます。私のもう一つの趣味、山登りの用語で“シャリバテ”という言葉があります。意味は『シャリ=飯が足りずにバテること』、つまりエネルギー不足を指します。
登山中は休憩をしなかったり、次の休憩地点までは頑張って登ってしまおうとすることで、軽い症状でも、足が上がらなくなったり立っていられなくなったりすることがあり、重症になると、救助の要請が必要になることもあります。そのため、たとえ山小屋で美味しいご飯が待っていたとしても、登山中の事故防止や安全に歩き続けるために、小まめなエネルギー補給がとても大切になります。実際に「お腹が空いたな」っと思った時には手遅れなこともあるので、空腹になる前に補給。レギュラー満タンではなく、小まめに給油といったイメージですね。
アーチェリーでも、同じパフォーマンスを発揮し続けるためには、消費した分のエネルギーを補給することが大切だと思います。私は長時間練習することが少なく、アーチェリーでは走るなどの激しい運動も無いため、昨年までは全く気にしていませんでしたが、毎回起こる試合後半の伸び悩みは、練習不足のせいだけでは無く“シャリバテ”が原因なのでは、という考えが頭に浮かびました。
そのため、今シーズンからは、6エンドの休憩ごとに、栄養補助食品(例:カロリーメイトなど)やゼリー飲料(例:inゼリーなど)を摂るようにしました。すると、後半に進むにつれて筋力の疲れはありますが、「体が動かないなぁ」と感じることは無くなりました。実際に点数的にも後半の落ち込みも少なく、2試合分のパフォーマンスを維持できているように思えます。
心配事や懸念事項を減らすことで、より競技に集中出来ることもあるかと思います。試合会場などで積極的にエネルギー補給をしている選手をあまり見掛けませんでしたが、練習中や試合中の小まめなエネルギー補給を意識してみてはいかがでしょうか。気温の高くなるこの季節、水分補給もしっかり行い、アーチェリーを楽しんでいきましょう。
【シャリバテとは】(登山の用語集 – ヤマレコより引用)
シャリ=飯が足りずにバテること。
医学的には血糖値が下がって力が入らなくなることを指す。
自覚症状としては、強度の脱力感を伴う疲労感、ふらつき、足がつる、のぼせ、立ちくらみ、頭痛など。
頭脳(意識、思考力)は明晰だが、体が全くいうことをきかない、という状態に陥る。
朝食抜きで登山を開始したり、ダイエットや食料切れなどで、空腹を我慢して体力を要する行動を続けているような場合に発症しやすい。
シャリバテになってしまったときは、他の傷病を併発していなければ、食事をしたり、氷砂糖などで糖質を補給のうえで休憩すれば、多くの場合とりあえずは回復する。
予防策としては、たとえ行動食や簡易食であったとしても、できるだけ3食をきちんと摂るように心がけることと、何らかの事情で空腹を我慢したり、次の食事まで時間が空きそうであれば、ブドウ糖タブレットやアメ、氷砂糖などで、適度に糖分補給を行うことが望まれる。