番外編byフィリップ
たまには出張じゃなくても海外のアーチェリー大会について書こうと。
実は先週末、シブヤのアメリカ代理店でもあるLancaster Archery Supplyでアメリカ最大級の室内大会が行われました!
その名もLancaster Archery Classic!
アメリカのショップはだいたいのところは射場が常設してあり、週末に大会が開かれることも珍しくはありませんが、Lancasterの場合は一味違います。世界中のトップアーチャー(CP男子だけで参加者180人弱!)が集まり、世界中のメーカーがスポンサーとしてついています!アメリカでも根強い人気を誇るシブヤもプラチナスポンサーです
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その絶大な人気の理由は多額の賞金だけでなく、競技のフォーマットも賢く面白いからです!
アメリカの大会ですので、コンパウンドがメインです。リカーブの方すみません…
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まず予選。ラスベガス・シュートと同じく、「トライアングル」の三つ目的で行われます。
各選手がWAインドアラウンドと同じく60射。
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ただし、ベガスと違って、インナーテンはXではなく、11点として計上されます!660点満点です。
今回の予選はベテラン選手のScott Starnesさんが659で一位、昨年優勝でお馴染みのReo Wildeさんが658で堂々と2位。つまり、WA(もしくは全日本アーチェリー連盟)の大会であれば、スコアはなんと599点と598点
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その他ももちろんアメリカのトップ選手のJesse Broadwaterさん、Chance Beaufoeufさん、去年のWA世界選手権でトップに立ったカナダのChristopher Perkinsさんもランクイン。
女子はWAワールドカップのチャンピオン、Erika Anschutz選手が651(=591)で一位。
そして、トップの64人(女子は16人)によりトーナメントが行われます。
64→32→16→8人の3回戦まで。
そしてここからはLancaster Archery Classicの見所。
名物のShoot Up。
最後の8人は対戦します。その順番が面白いのです。
予選のスコア、今までの対戦のスコアの合計で順位が再度付けられます。
CP(=アンリミテッド)男子出場選手は
8位 John Wheeler Jr.選手 予選648点(32位) 対戦131-130-130 合計1039点
7位 Logan Wilde選手 予選652点(12位) 対戦129-131-129 合計1041点
6位 Shane Wills選手 予選653点(10位) 対戦 130-129-131 合計1043点
5位 Christopher Perkins選手 予選653点(9位) 対戦130-131-129 合計1043点
4位 Kendall Woody選手 予選654点(6位) 対戦130-132-130 合計1046点
3位 Chance Beaubouef選手 予選656点(4位) 対戦132-131-131 合計1050点
2位 Jesse Broadwater選手 予選657点(3位) 対戦132-132-131 合計1052点
1位 Reo Wilde選手 予選658点(1位) 対戦132-130-132 合計1052点
まずは8位がまず7位と対戦。
そしてその勝者は6位、その勝者が5位と対戦するのが Lancaster Archery Classicのルール。
つまり、8位の選手は、順番に7,6,5,4,3,2,1位の選手に勝ち進めば、まだまだ優勝を勝ち取る可能性が十分にあります!
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変わったフォーマットで「本当に一番強い選手」が勝ち抜く、という発送で、1対1のシュートオフで会場も大変盛り上がります。
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1回戦はShibuyaアルティマCPX使用者のLogan Wilde(7位)選手が8位のJohn Wheelerを下し、2回戦へと進みましたが、そこで対戦したShane Wills選手がLoganも世界チャンピオンのChristopher Perkinsも負かし4回戦進出!そこでWillsに勝ったWoody選手は5回戦でベガスシュート優勝経験もあるChance Beauboeuf選手に負けてしまう。
しかしBeauboeufは強い、同じくベガス優勝経験者であり、世界選手権入賞も果たしたJesse Broadwaterを下し決勝進出!
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そこで待っていたのは…
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ウィリアム・シャトナー…ではなく、もちろん元世界チャンピオンでベガスシュート連覇中のレオ・ワイルド選手です!!
そして結果は…
132-131でワイルド選手が優勝!因みに132点もまた満点(11点x12射)ですね。
6千ドルも超える賞金、更にホイット、イーストンなどメーカーのContingencyを入れればおよそ1万ドルを稼いで帰りました
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CP女子ではAnschutz選手が無敵、全ラウンドを通して1位を保持し優勝!
リカーブ部門は男女混合、NYでショップも運営しているベテラン選手Joe McGlynさんがナショナルチームのJake Kaminski選手を下し優勝!
写真などはLancasterのFacebookページにて公開中!
ついでにシブヤのFacebookページもよろしくお願いします!
そしていよいよ、来週はアメリカ最大のインドア大会、ベガスシュート!
シブヤも例年通りブース出展致します。また会場から報告させて頂きますね!
シブヤも例年通りブース出展致します。また会場から報告させて頂きますね!
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