みなさん、こんにちは。
トレーニングのすすめ、連載開始です。
しかし!!みなさん、トレーニングには原理原則があるのを知っていましたか??
実はこれ、結構重要なんです!!
初回は、トレーニングとはなんぞや??と、
原理原則の話をしておきたいと思います。
次回からは実践を含めて連載するので、
今回は予習として一読していただけると幸いです。
今回の記事は、以前シューター島田が雑誌アーチェリーに投稿したものを一部改定したものです。
完全版は、あとでfacebookのノートに載せる予定ですので、お楽しみに!!
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1)トレーニングとは
アスリートは何のためにトレーニングをするのだろうか。それは、勝つためである。例えば、1日300本射つ練習を1年続けた選手がいるとする。私がそのメニューを評価するなら、それは「日常生活と同じ」と評価する。トレーニングとは、勝つために普段と違うことをして自分の競技能力を上げる、ということである。1年間、毎日300本射ったということは、毎日同じ繰り返しなので、日常生活と評価するしかない。これが1日100本でも、先程のメニューにランニングや決まった筋力トレーニングを入れても同じ「日常生活」である。普段と違うことをしなければ勝つためのトレーニングにはならないのだ。日々の練習やトレーニングが日常生活にならないためにも、トレーニングのゴールデンスタンダードはおさえておくべきである。
2)トレーニングの原理・原則
トレーニングには3つの原理、5つの原則があり、それは全て「ルーの法則」によって成り立っている。ルーの法則とは、
−筋肉は使わずにいるとしだいに細くなり萎縮を起こす.いっぽう,適度に使用していると太くなり肥大する.過度に使いすぎると障害を起こして戻らなくなる(出典:朝倉書店 『法則の辞典』より)、という生理学における基本法則である。それをトレーニングに応用させると3つの原理、5つの原則になる。
1)原理
- a. 過負荷の原理
これは、オーバーロードの原理ともいわれる。この原理は、私たちが送っている日常生活における活動よりも高い運動負荷を与えないとトレーニング効果が得られない、という原理である。
- b. 可逆性の原理
これは、トレーニングや運動を止めてしまうと、それによって得られたものは無くなっていくという原理である。例えば、長い時間ずっとトレーニングしてきたものは、トレーニングを止めたらゆっくりと衰退していき、逆に短期間に得たものは、あっという間に無くなっていく。
- c. 特異性の原理
これは、トレーニング動作において活動した場所が、動作や身体部位において効果が出る、ということである。
2)原則
- a. 意識性の原則
この原則は、「行っているトレーニングの意味をしっかりと理解する」ということが前提にある。意味を知っているから、トレーニングされている身体部位を意識することができ、トレーニング効果につながるということである。
- b.全面性の原則
トレーニングは特定の部位のトレーニングだけでなく、体力という大きな枠で括った時は、全体的に全身を効率よくトレーニングすることによって良いパフォーマンスが発揮されるということ。
- c.漸進性の原則
トレーニングの量やメニューは、徐々に自分の身体の変化にあわせてあげていかなければならない、ということである。いきなりはじめから激しいトレーニングをすると、傷害につながってしまったり、競技パフォーマンスが下がってしまったりすることがある。
- d.個別性の原則
トレーニングのメニュー・量などは人それぞれ違うということ。身体的特徴や体力や年齢、また性別など、人はそれぞれ違うので、その人にあったトレーニングをしなければならいない。
- e.反復性、継続性の原則
トレーニングは、負荷を反復してそれを継続して続けなければトレーニング効果は得られないということである。効果は続けなければ現れない。
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みなさん、以上の3大原理・5大原則をよく理解して、トレーニングに臨みましょう!!
次回、トレーニングの実践!!
お楽しみに!!