では、矢筋に入りにくくなってしまう原因は一体何でしょうか?
まずは、立ち方から見なおしてみましょう。
かかと、腰、肩が一直線上に並んでいますか?
肩が腰より前に出ていると、受ける形になって引き腕の肘は矢筋に乗りづらくなります。
また、肩が腰より後ろ(腰が前、骨盤が寝ている)と引くときに体で引きやすくなってしまい、肘が前に出てしまいます。
なので、かかと・腰・肩が一直線になっているかを確認してみてください。
矢筋に入らない人には、これが基本的な立ち方です。
次に取りかけを確認してみてください。
アンカーに入った時、取りかけの人差し指の爪はどこを向いていますか?
的と爪が相対する形になっていませんか?そうなっていたら要注意です!
なぜ、人差し指の爪が開いていたら問題なのか?開いているということは、アンカリングの時には指先にストリングが来ると思います。そうすると、指の第1関節がストリングによって押され、それを開かないようにとして指先に実質ポンドを支える力が入ってしまいます。
そうなってしますと、ドローイングは手首から先に意識が行ってしまい、肘・肩・背中のイメージはつけづらくなってしまいます。ドローイング中の右半身(右利きの場合)は受ける形になり、アンカリングは前腕をたたみ込むようになってしまいます。
またアンカーは、指が開き、弦が顎から遠くなるので、しっかりと付かなくなってしまいます。すなわち、緩い状態になります。
お分かりいただけただけましたか?
ターゲットパニックになりやすい人の動作を詳細に書いていくと、
取りかけの人差し指が緩い
→ドローイングで右半身が受ける
→アンカリングが手先になる
→アンカーが緩くなる
→けどゆとりがあるから近射とか狙っていないと伸びれる
→試合では伸び合いがズレるから伸びれない
→指先に力が入る
→クリッカーがとりあえず切れる
→矢筋に入っていないから緩む
→リリースは指先に力が入っているから全力で跳ねる(通称:何でやねんリリース)。
いかがですか?自分に当てはめてください。
これが、無駄に疲れて、矢も壊れて心も壊れ、そしてターゲットパニックになっていく仕組みです。
結果、練習量も下がるでしょう。引けなくなるでしょう。引くときは力が入るでしょう、、、悪循環!!!!
私の持論です。
「アーチェリーは取りかけの人差し指で決まります」
では、詳しく写真で取りかけの形を見てみましょう。
〈次回へ続く〉