こんにちは、浅田です。今回はHOYTの新モデルを数日かけて、距離において旧モデルとの比較テストを行った結果をご報告させて頂きます!
まず各リムの比較テストは、ホイットフォーミュラFAKTOR(ファクター)ハンドルのH25(ロングハンドル)にX-TOUR(エックスツアー)リムのフォームコアカーボンリムとバンブーコアカーボンリム、 QUATTRO(クアトロ)リムのフォームコアカーボンリムとウッドコアカーボンリムの計4モデル(全てM38#=68インチ38ポンド)を装着して、距離でのシューティングを行って比較しました。
テストの際は自前のイーストン・デジタルボウスケールにて毎回5回計測して、最大と最小を排除した3回の平均を全てのリムで誤差0.1#まで揃えて、それぞれアラインメント調整(ハンドル・リムのセンターショットを合わせる作業)を行い、実質ポンド・ティラー差・ストリングハイト・アラインメント・矢のセンターショット・ノッキングハイトをぴったり揃えて比較しました。←素引きのトレーニングを何十回も行う様なものだったので、テストした日の翌々日まで筋肉痛に苦しみました(ToT)
≪重量比較≫ ※今回使用したリムの上下ペアでの実測値です。
モデル名 | エックスツアー (フォームコア) | エックスツアー (バンブーコア) | クアトロ (フォームコア) | クアトロ (ウッドコア) |
重量(g) | 410.1g | 413.5g | 399.5g | 425.2g |
テストの内容ですが、各モデルにて3m、18m、30m、50m、70mをそれぞれ2~5エンド行射して、各距離においてシューティングした全ての矢が上下差9点の範囲内に収まったサイト位置とグルーピングを記録しました。
上記の内容を1日で全て行い、トップ選手ではない一般SHIBUYA社員レベルの浅田が行うので、本当に間違いない結果か確認するために、週をまたいで2日かけて行いました。←幸いな事に結果は全く同じでした(^^;
そのテスト結果としましては、まず最もサイト幅が狭かったのはエックスツアー(バンブー)でした。反対に最もサイト幅が広かったのは、(バンブー以外の3モデルは全て僅差ながら)エックスツアー(フォーム)でした。
次に距離でのシューティングの感覚ですが、近射でのファーストインプレッションと同様に、距離でも最もリムの直進性が高く、飛び出しのフィーリングが良く、発射音が小さかったのはエックスツアー(バンブー)でした。
そして、多くの方にとって一番気になる情報だと思われる、最もグルーピングが小さかったのはエックスツアー(バンブー)だった事をご報告します! エックスツアー(バンブー)はクアトロ(ウッド)より明らかに引きが軟らかく、エイミング中にクリッカーを切る際の感覚もかなり容易で切りやすく感じました。
にもかかわらず、左右のグルーピング幅が他モデルより狭かったので、おそらく竹に抱いているイメージの通り、リムがシャープにまっすぐ返るため、少々甘い射ち方をしても左右に外れにくかったのだと思います。そのためバンブーコアは従来のウッドコアだと奥が硬すぎるという理由で抵抗感のあった方や、フォームコアだとリムの返る感覚がソフトで物足りなかった方にもおすすめできるリムだと思いました。
もう一本の新モデル、エックスツアー(フォーム)はクアトロ(フォーム)と同様に他メーカーの同じポンドのリムと比較した際に「えっ、これ本当に同じポンドなの!?」と疑ってしまう程の驚異的にスムーズなドローイングの感覚を継承しながら、クアトロ(フォーム)より安定感が増したモデルです。ただ、安定感が増した代償として、僅かながら引きが硬く感じ、エイミング中にクリッカーを切る際の感覚もわずかに硬く感じる様になりましたが、10g以上の重量増にもかかわらず、スピードはほとんど変わりませんでした。
以上です。HOYTの新モデルが次の購入リムの選択肢に入っている方や、これから初めてカーボンリムを購入する新人の方の参考になりましたら幸いです。ご興味を持たれた方は渋谷アーチェリー/新宿店にて絶賛展示中ですので、ぜひ実際にご覧になって頂いたり実射して頂いて、フルモデルチェンジによって進化したHOYT2017モデルの感覚を実感して下さい!スタッフ一同、皆様のご来店をお待ちしております。