こんにちは。世田谷店の種部です。
PSEの2021年ターゲットコンパウンドボウのフラッグシップモデル「サイテーション」のコンパクトバージョンが発売になりました。私のサイテーションSE(軸間40インチのモデル)はPSEの中では振動が少なくソリッドな感じな点が気に入っていたのですが、射ち比べてみるとサイテーション36の方がハンドルが短い分さらにソリッドな射ち感でした。
サイテーション36はモデル名の通り軸間36インチで、引き尺が28インチ以下のアーチャーに扱いやすいサイズ。日本のアーチャーにぴったりのモデルだと思います。ショートレンジで効果的にパワーを引き出すよう設計されたEMカム搭載のサイテーション36EMの場合、引き尺の調整範囲が22.5インチから、さらに近日発売開始予定のサイテーション34EMなら引き尺は21.5インチからとなっているので、本格的な競技用モデルを探している引き尺が短いアーチャーにおすすめです。
引き尺は回転式のインナーカムモジュールで簡単に調整できるので、ボウプレスのような特別な道具は必要ありません!初心者の方やリカーブからコンパウンドに転向しようとしているコンパウンドビギナーの方も安心です。コンパウンドはカムによって引ける長さが決まっているため、引き尺の選択はとても重要です。PSEのSEカム、EMカムともに引き尺調整範囲が広く、1/2インチずつ簡単に調整できるので、実際に射ちながらフォームに合わせて引き尺を合わせ直すことも可能です。
また、軸間距離40インチのサイテーションで採用されたセンターロッド用のロウアースタビライザーマウントも継承されているので、バランスセッティングの調整範囲が広がります。PSEのコンパウンドボウは「シム」と呼ばれるスペーサーの組み合わせによりカムのポジションをシフトしてチューニングすることができるのですが、こちらもサイテーション同様調整範囲が広いので、自分の射ち方に合わせたファインチューニングが可能です。グリップを介して弓にかかるトルクが人によって異なるため、カムのポジション調整の範囲が広いのはありがたいですね。
サイテーション36は本体重量が約2,200グラムと重めの弓ですが、デフレックスデザインで重心が手前に来ることもあり、実際に持ってみると思ったほど重量感はありませんでした。重さが気になるというアーチャーは、ステンレス製のケーブルガードをカーボン製のもの(別売)に交換すると100グラムくらい軽くなります。
サイテーション36とサイテーション34の仕様は下記の通りです。お問い合わせ、ご予約は世田谷店、オンライン店まで。
サイテーション36EM
軸間距離:36インチ
スピード:320-312FPS(引き尺28-1/2インチで計測)
カム:EMカム
レットオフ:75%
ストリングハイト:6-3/4インチ
引き尺:22.5-28.5インチ(回転式インナーカムモジュール)
ピークウエイト:50、60ポンド
本体重量:2,220グラム
サイテーション36SE
軸間距離:36インチ
スピード:329-316FPS
カム:SEカム
レットオフ:65-75%(可変式)
ストリングハイト:7-1/4インチ
引き尺:26.5-32インチ(回転式インナーカムモジュール)
ピークウエイト:50、60ポンド
本体重量:2,220グラム
サイテーション34EM
軸間距離:34インチ
スピード:318-310FPS(引き尺27インチで計測)
カム:EMカム
レットオフ:75%
ストリングハイト:6-1/2インチ
引き尺:21.5-27.5インチ(回転式インナーカムモジュール)
ピークウエイト:40、50ポンド
本体重量:2,084グラム
サイテーション34SE
軸間距離:34インチ
スピード:318-310FPS(27インチ引きで計測)
カム:SEカム
レットオフ:65-75%(可変式)
ストリングハイト:7インチ
引き尺:25.5-31インチ(回転式インナーカムモジュール)
ピークウエイト:50、60ポンド
本体重量:2,129グラム