こんにちは、世田谷店の種部です。
PSEの人気モデル「スープラフォーカス」がインラインチェンジでPBTS仕様にバージョンアップされました。
PBTSはPrecision Buss Tuning System(精密バスケーブル・チューニング・システム)の略で、自分の射ち方に合わせてカムの傾きをチューニングできるというものです。
グリップのトルクのかけ方は人それぞれなので、トルクのかけ方によってドローイングした時の弓の挙動が人によって異なります。
トルクのかけ方にカムのチューニングが合っていないと、矢がまっすぐに弓を通過してくれません。
ペーパーチューニングで横方向に大きく裂ける、特にノックが左方向に裂ける(右射ちの場合)ような状態で、レストの左右を変えても直らないという経験がある方もいらっしゃると思いますが、これはレストの位置の問題ではなく、グリップにかかるトルクと弓のセッティングの関係によるものなのです。
トルクに合わせてチューニングする方法はいくつかあり、PSEの以前のモデルは「シム」と呼ばれる薄いスペーサーの組み合わせを換えることでカムを左右にシフトしてチューニングしていました。マシューズも「トップハット」と呼ばれるスペーサーを入れ換えてカムを左右にシフトしてチューニングすることができます。
これらの方法は再現性が高く精度も高いのですが、カムをリムから外す必要があり、射ちながら調整するのは大仕事です。
ホイットは上リムの両端を引っ張っているヨークをねじったり、ゆるめたりしてカムの傾きを変えてチューニングできます。この方式はボウプレスは必要ですが、弓を分解する必要はないので簡単に、しかもマイクロ調整が可能です。PBTSはホイットのヨークチューン方式に近い形態ですね。
以前のモデルではこの部分がセルフセンターリングタイプで、左右のテンションが自然に均一になるような設計になっていましたが、PBTSでは写真のLとRのバスケーブルをねじったり、ゆるめたりしてカムの傾きを変えることができます。例えばRをねじるとカムは右へ傾き、反対にLをねじるとカムは左へ傾きます。
PBTSを搭載してますます射ちやすくなったスープラフォーカスのお問い合わせは世田谷店、もしくはONLINE店まで!
世田谷店では射ち方に合わせたコンパウンドボウのチューニングも行っております。
自分がどういうトルクをかけて射っているのか気になる方、弓と自分の射ち方が合っているかどうか不安な方、
コンパウンドのチューニングでお悩みの方は一度世田谷店へご相談ください。