2021

02

17 Wed ~レジェンド、デイブ・カズンズ選手のQ&Aライブ その2

世田谷店の種部です。カズンズ選手のQ&Aの第2部では「エイミング」についての疑問に答えてくれています。
 コンパウンドアーチャーの悩みの中でも、1、2位を争うテーマではないでしょうか。もう一つの悩みはリリーサーの切り方だと思いますが、カズンズ選手によるとエイミングとリリーサーの切り方は密接に関係しているようですね。

デイブ・カズンズ選手Q&A その2
Q:エイミングの話題が出たのでお聞きします。カズンズ選手はサイトの動きを小さく抑えようとするタイプですか、それともサイトが浮遊するままにするタイプですか?もし、サイトの動きを抑えようとするタイプだったら、どうやって抑えていますか?
Dave Cousins(以下Dと表記):何よりもまず、私は「潜在意識で狙う」タイプです。「潜在意識で狙う」タイプというのは、サイトの動きを解釈しません。それはどういうことかというと、サイトの動く方向や速さを変えようとしたり、サイトが的のある部分に止まって動かなかったりしても、サイトの動きを変えるために身体を意識的に動かそうとしないということです。私は(サイトを積極的にコントロールしようとして)「身体的に狙う」タイプではなく、潜在意識で狙うタイプなのです。
 私にとってのエイミングの定義は、ただ「眺めること」です。たとえば、今これを見ている人が画面の角を指さそうとしたとします。その人はただ画面の角を見れば、自然に指先がそこをさしているはずです。考えて指を動かす必要はないですよね、「指を上げて、もっと上、左へ動かして、もっと左、速すぎる、ゆっくり、おっと行き過ぎたから戻して…」といった具合にね。実はそれ(指を上げてとか、左にとか考えて動かすこと)が「身体的に狙う」ということです。それをやってしまうと、私の考えでは、「機会の窓」が開いているうちに、迷いのない「普通の射」をするために必要な身体的な作業をやり通すことを妨げてしまうからね。

 私は「潜在意識で狙う」方が簡単(に良い射ができる)と思っています。これは私がずっとやり続けてきたやり方なので、少し偏見も入っているかもしれません。私がいつも教えているコツがあります。それは実際に弓を引き始める前に、まず頭の中に10点に矢が当たる射のサイトピクチャー(狙っている時に的、ドット、スコープ、ピープサイトがどういう風に見えているか)を思い描くことです。まず10点とはどういうものかちゃんと定義すると、あるいは11点でも12点(NFAAなどの試合の満点)でも構いませんが、とにかくあなたが試合で射つ満点は、それは的上のある一つの点ですか?それともある範囲のことですか?簡単な問題ですね。「10点」というのは一定の面積を持つ範囲のことです。
 ということは、矢のシャフトがその範囲のどこかに少しでも触れてさえいれば、あなたが望むスコア(10点)が得られるのです。これが意味するところは、サイトピクチャーの中で何かが動いていても許されるし認められるということです。(サイトが)動いていてもだいじょうぶなのです。
 重要なのは、サイトピクチャーの微妙なずれを修正して、常に中心に戻って行くことなのですが、誰もが目の働きによって、サイトピクチャーのずれが自然に修正されるようになっているのです。たとえば車を運転する時のことを考えてください、道路の片側、車の右側には側溝や歩道、郵便ポストなどの障害物があり、日本とイギリスの人はその反対をイメージしてください、左側にはセンターラインがあり対向車がいます。運転を覚えたての頃には、運転はすごく神経をすり減らす作業だったと思います。道路の真ん中をキープしようとして道路の両側の障害物を意識したり、対向車や先行する車を意識したりして運転を修正していたと思います。しかし、経験を積むと意識しなくても修正できるようになり、ほとんど無意識に車を運転していますよね。
 (エイミングも)タイプを打つことやスマホの文字入力や、靴ひもを結ぶことを習得するのと変わりありません。コーヒーの入ったカップを口に持ってきて一口飲むのもそうですが、みんな無意識の(潜在意識によってコントロールされている)動作なのです。どんな形でもシューティングスポーツをある程度練習した人は、「潜在意識で狙う」ことをみにつけているはずなので、(潜在意識の働きに)身を任せるだけで良いのです。

潜在意識のエイミングは、箸を使ってご飯を食べるのと同じ?


Q:エイミングについてもう一つ質問が来ています。カズンズ選手はエイミング中にリラックスするタイプですか、それとも積極的にテンションをかけていくタイプですか?
D:私は「抵抗する」タイプですね。強い力をかけて射ちに行くタイプと言ってもいいかもしれません。実際にどうやって射っているか詳細を説明する前に、私の頭なのかがどうなっていて、どういう考え方をしているかちょっと話しておいた方が良いでしょう。
私にとっては、(エイミング中)ただ突っ立って何かが起きるのを待って受け身の状態でいるよりも、リリースするまでに何か身体的に行う作業があって、それをやり遂げるという課題がある方が良いのです。それが私の射に対する考え方です。
 その射をするために必要な抵抗する力は、実はドローイングしてアンカーポイントに引手を持ってくるよりも前に身体の中で形成されています。1本の矢を射つ作業を表すメーターがあると思ってください。数値はあくまでイメージで、実際の力の強さを表しているわけではないことを断っておきますね。仮に、射つのに必要な力のレベルがメーターの針が「10」をさすレベルだとします。私の場合、ドローイングしてきて、引手側をローディングして、アンカーに引手が到達する段階で、力のレベルはメーターの針が11か12ぐらいまで振り切れています。実際にリリースする瞬間に必要な力よりも大きな力を身体に蓄積しておきます。これは何をしているかというと、一つは自分の身体にここまで力を入れてい良いという限界を教えるとともに、タイミングと力の「機会の窓」が開いているうちに射ち切るために十分な力が蓄えられていることを確認しているのです。
 アンカーリングして、ピープとスコープを同心円に並べて、スコープを的の中心に下ろしていきます。サイトを下ろし始めた時に、リリーサーに「エンゲージ」します(リリーサーを切る作業に取り掛かること)。あなたが使っているリリーサーがストラップリリーサーでも、親指トリガーでも、ヒンジリリーサーでも、(どこかのタイミングで)リリーサーにエンゲージする…人さし指、親指、手を動かしてリリーサーを切るためのモーションを始めることが必要なのです。これは必ずしも、最後まで指や手でリリーサーを切るということではありませんが、とにかく身体のどこかを動かして、リリーサーを切るためのモーションをスタートさせなければなりませぬ。これは特にヒンジタイプのリリーサーでは重要です。ヒンジリリーサーはハンドルを回転させない限り発射されません。単純明快な原理に基づいて作られているわけです。(リリーサーを切るためのモーションを)身体を積極的に動かしてスタートすることが良いかどうかについては議論の余地がありますが、私にとっては積極的にリリーサーにエンゲージして、リリーサーを切る最初の動作をスタートさせることで射がうまくいくのです。
 リリーサーにエンゲージしたら、ゆっくり(サイトを)的に合わせます。引手のローディングやリリーサーにエンゲージすることは、(サイトが)ゴールドにつくはるか前の段階で始まっているのです。(サイトが)ゴールドについたら、引手側に蓄積された力のうち、リリースに必要な力を示すメーターの10を超える部分が押手へトランジットされ、押手のドライブに使われます。ドライブというのは、ショットエクスキューションの際に押手をゴールドにキープすることです。サイトが的につくはるか前の段階で、テンションをかけて、伸び合いのための力を入れているわけですが、それには理由があるのです。

 多くのアーチャーは、カムが回りきって「ウォール」に当るところまでドローイングしてサイトを的につけます。そしてエイミングしている時には、(サイトが)的の一定の範囲を一定のスピードで動いているはずです。サイトの動きが自分の許容するレベルになったときに、(リリーサーを切るための)必要な何らかの動作を起こすことを決断します。押したり、引いたり、あるいはひねったり、絞ったり、祈ったり、指を突っ込んだり、つま先を床に突き刺したり、息を止めたり…それがどんなものであれ、(身体の一部を)ある位置から別の位置に動かそうとする時、その過程で何が起きると思いますか?弓が動いてしまうのです!
 なぜなら(リリーサーを切るために今までとは違う別の)力が加えられることによって、弓を(ゴールドに)保っていたバランスが崩れるからです。アーチャーが(リリーサーを切るために)新たにテンションをかけることによって、弓を保っていた力のバランスに影響が出たのです。そして多くのアーチャーがこの動きを目にすると、いつもより早く動いている、いつもの範囲より大きく動いているので「おや、このままでは10点に当たらないかもしれない」と考えてリリーサーへのエンゲージ(親指で押す、リリーサーを回す、引手を絞るなどの動き)をスローダウンして(サイトを)合わせ直そうとします。   
 サイトを合わせ直したら、サイトの動きが(想定の範囲内、スピードに)落ち着くのを待たなければなりません。サイトが落ち着いたら、「よし、だいじょうぶだ」と思ってリリーサーへのエンゲージを再開するのですが、そうするとまた弓の動きが大きくなります。また、リリーサーを切りに行くのをやめると、サイトが止まりますが、動いては止まる、動いては止まるということを繰り返すことになります。どうですか、こういうのは身に覚えがありませんか?
 もちろんこのやり方でもうまくいくときもあります。しかし、動いたり止まったりを延々と繰り返して堂々巡りになるおそれがあります。動いたり止まったりを繰り返せば繰り返すほど、「機会の窓」はどんどん狭まっていき、リリースに必要な力がどんどん失われて、狙ったところに当てられる確率は急速に失われていきます。こういうことを防ぐために、私はサイトが的につくよりももっと前の段階で、ローディングしながらテンションをかけた状態で弓の抵抗に対抗しながらリリーサーを切るモーションをスタートさせているのです。このやり方をすることによって、私の身体はリリーサーを切るためのテンションをかけながらサイトの動きを安定させることをマスターしているのです。サイトを的に合わせるよりもはるか前に、リリーサーを切るためのテンションが押手側と引手側に分散されてかかっている状態ができ上っているからです。ここで再度念を押しておきますが、私にはこのやり方が合っているということです。
 押し引きのバランスを重視するもっと受け身の射ち方を否定するわけではありません。その人にそのやり方が合っているのなら良いのです。私がここで説明した方法は、他のどの方法よりも私のようなタイプのターゲットパニックには有効だということです。
 私が経験したタイプのターゲットパニックと言いましたが、今活躍しているトップアーチャーで、競技歴の中で何らかの形でターゲットパニックを経験したことがないアーチャーはいないと思います。私が経験したターゲットパニックは、「何も起きない」タイプで、引手をローディングし、リリーサーにエンゲージし、的に向かって押手をドライブする作業を正しい手順で行わないと、サイトが的の真ん中に下りてきた後、サイトが真ん中よりも下について全てが止まってしまいます。(サイトが)6時とか5時とかのゴールドのラインについて動けなくなります。他のタイプのターゲットパニックとしては、サイトが的の真ん中についた時に射とうとするタイプのアーチャーの場合、サイトが的の真ん中についていないと当たらないということを認識しているので、サイトが良い感じの速さで的の真ん中に来た時に「今なら当たる」と思って射ちに行くのですが、それが「予測」や「びびり」、パンチショットなどにつながるというものです。
 私にとっては、サイトが的につくよりも前にリリーサーを切るための力を使い始めるやり方が合っていると言いましたが、それは私のアーチェリーのルーツとも関係があります。私はオリンピックスタイルのリカーブボウでアーチェリーを始めたのですが、リカーブボウでは常に弓の反発力に対抗していなければならないですよね。動きを止めたり、動かしたりしていたら、身動き取れなくなり、的を狙うどころではなくなりますからね。

今回はこの辺で。次回はリカーブからコンパウンドへ転向する際の注意点について解説してくれます。コンパウンドへの転向を考えているリカーブアーチャーの皆さん必見です。


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2021

02

05 Fri ~ステファン・ハンセン選手Q&Aその3

こんにちは、世田谷店の種部です。
ステファン・ハンセン選手のQ&;A第3弾はターゲットパニックの克服、リリーサーの使い方のコツをメインにお届けします。

Q:緊張すると言えば、ステファン・ハンセン選手は(アウトドアシーズンに)ターゲットパニックを経験して苦労した時期がありましたが、インドアシーズンにはしっかり立ち直っていましたね。ターゲットパニックになった原因と、どうやって立ち直ったか聞かせてください。

ステファン・ハンセン選手(以下Sと表記します):何が原因かはっきりとはわからないけど、勝ちたいと思う気持ちと、その他いろいろなことが重なり合って自分のシューティングに確信が持てなくなり、自分自身に自信が持てなくなる瞬間が引き金になっているかな。マッチ戦で(心理的に)追い込まれた選手を見たことがあるよね。一番致命的な時に、あらゆることが一気に不安になってしまうんだ。
(ターゲットパニックから回復するために)大切なのは、本来の自分の射ち方に意識を集中すること。射つことを怖がらないでシューティングするにはどうすればよいか、練習で取り戻すことだね。ぼくの場合は、ヒンジリリーサー(いわゆる「トリガーレスリリーサー」のことです)で練習するんだ。トリガーをパンチングしたり、逆にフリージング(落とせないで固まってしまう状態)になってしまったりするのは、トリガーを切ることが要因となっているといえるからね。ヒンジリリーサーの場合は、リリーサーを作動させるために押すトリガーはないし、発射されるまで(リリーサーを)回転させ続けるだけで(余計なことを考えなくて)良いからね。

 一番ターゲットパニックがひどかったときも、不安を取り除き、自信を取り戻すためにそういう練習をしたんだ。ターゲットパニックにしても何にしても、自信が持てなくなることから始まるんだ。射つことが怖くなる…9点を射つんじゃないかってね。自分の射ち方に自信があって、普通に射てば10点に入るという自信が持てれば、9点を射つかもしれないと怖がることはないんだ。弓具やテクニックに何か気にかかることがあると、そこから不安が抑えきれなくなり、射つのが怖くなって、ひどいことになるというのがぼくのパターンだった。

Q:ターゲットパニックに対処するのにヒンジリリーサーが有効だということですが、ヒンジリリーサーを使うコツみたいなものはありますか?

S:ヒンジリリーサーのコツと言っても、ぼくの場合はただ手でリリーサーを回転させているだけだ。というのも、ぼくはバックテンションで引き続けているわけではないから、指をほんのわずか動かしてリリーサーを回転させているんだ。回し続けることでいつかリリースされる。
手に余計な力が入るとリリーサーをうまく回せなくなって、普通に回そうとしても手が固まって回せなくなることがある。そんな時はリラックスしていつも通りの動きで回転させることを考えるんだ。リリーサーの扱い方は反復練習で覚えるものなので、同じ動作を繰り返し、繰り返し練習することが重要なんだ。(反復練習によって)簡単に扱えるようになる。

Q:リリーサーと言えば、最近リリーサーのメーカーを「スタン」に変えましたが、その理由は何ですか?また、スタンのどのモデルを使っていますか?

S:今使っているのは「モアX」というヒンジタイプのリリーサーだ。まだ(リリーサーのメーカを)変えて間もないので、自分に一番合っているものをいろいろ試している段階だ。(モアX)は射ちやすいし、使い心地も快適だけど、使いこなすにはもう少し時間が必要だね。一つのリリーサーをずっと使ってきて、別のものに変えたら、慣れるまで時間がかかるものなんだ。
 コロナ(感染拡大)のため試合がほとんどないので、たくさん練習して新しいものに慣れるための時間があるので、何か新しいものを取り入れる良い機会になっている。いつもなら1月も2月も3月も、そして4月も試合がたくさん入っているからね。

Q:ヒンジリリーサーでクリッカーを使っていますか?クリッカーを使っているとしたら、クリッカーを鳴らすタイミングはいつですか?
S:
今はクリッカーは使っていない。場合によっては使うこともあるけどね。クリッカーがない方が気持ちが楽なので、普段は使っていない。クリッカーが鳴ると動きが止まって固まってしまうことがあるんだ。クリッカーが鳴ると、「あと少しで発射される」というということを意識してしまうからね。クリッカーがなければただリリーサーを回し続けるだけで、いつかは自然に発射されるから(もうすぐ発射されるということを意識しなくて済む)。

 ただ、フィールドアーチェリーの場合は別だ。な射ち上げや射ち下しのような状況では、(いつもとフォームの感覚が変わってしまうので)クリッカーがないとリリーサーが発射されるタイミングを一定に保つのは不可能に思える。ターゲットのようにフラットなところで射つ分には、いつも同じフォームで同じようにりりーさを回転させることができるので、いつも同じタイミングで射つことができる。
 射ち上げや射ち下しの状況でもクリッカーがあれば、ドローイングしてクリッカーが鳴ってからエイミングしてリリーサーを回せば、一定のタイミングで射つことが可能になる。クリッカーがないと(エイミングに入った段階で)あとどれだけリリーサーを回せば発射されるのか全く分からないし、射ち上げや射ち下しの角度がきつい場合は発射されるまでにリリーサーを回す動きが大きくなってしまうんだ。そうなると射つまで時間がかかりすぎて、射っても真ん中には当たらない。
 クリッカーを鳴らすタイミングはアンカーについた時だね。アンカーについてから大きく動くのは良くない。アンカーに入った瞬間にクリッカーが鳴るようにしている。

Q:リリーサーについてもう一つ。トリガーリリーサーを使う時のコツはありますか。一番気をつけていることは何ですか?

S:トリガーリリーサーを使う場合も同じだね。ぼくにとって一番大切なことは、トリガーをパンチングしないことだ。トリガーをパンチングするやり方で結果を出しているアーチャーもいて、ある程度まではうまくいくと思う。ある時、緊張しすぎたり、風が吹いた瞬間にトリガーを切ってしまったりする、というようなことをきっかけにターゲットパニックになるかもしれない。
 ぼくはトリガーに指をかけて、絞るような感じでリリーサーが作動するまでテンションをかけ続けるようにしている。これは覚えておいてほしいんだけど、ストレスがかかった状態で長くトリガーにテンションをかけ続けているのは良くないので、(長くなったら)引き戻すべきだ。引き戻す余裕がないなら、発射されるまで絞り続けるしかないけどね。

Q:トリガーリリーサーとヒンジリリーサーをどう使い分けていますか?

S:どちらを使うか選ぶ基準は、緊張した時に普段通りに射ちやすいかどうかだ。たとえば予選ラウンドは試合の勝敗がかかっているわけではないので、緊張することはない。予選ラウンドで数点落としてもどうってことはないけれど、ファイナルではその数点が大きな意味を持つ。試合のプレッシャーの中で自分にとってうまくいくかどうかが重要なんだ。そのためには実際に試合で使て試すしかない。

Q:チューニング方法について教えてください。

S:いつもペーパーテストとベアシャフトチューニングの両方をやっているよ。ペーパーテストが完璧で、ベアシャフトチューニングも完璧だったら、実際のシューティングでも良い結果が得られる。
 あとは矢の的中位置のパターンを見ながら、レストを上下・左右に動かしてチューニングするんだ。例えば上下のバラつきがなくて左右に広がっている場合は、レストを少し右に入れたり、左に出したりして、良くなるか悪くなるか見てみる。上下方向にばらつきがある場合はレストを上下に動かして、良くなるかどうか見る。もし上に動かして良くなったら、さらに上に動かして良くなるかどうか試す。良くなったらさらに上、さらに上と調整していく。上に動かして悪くなったら、(そのひとつ前の段階に)戻す。もし下に動かして悪くなったら、逆に上に動かすんだ。一度に動かす量はほんの少しだけにした方が良い。

ペーパーテストのイメージ


 状況にもよるけどチューニングにはあまり時間をかけないね。300点満点や自己ベストを射っているなら、いじらないようにしている。矢がどっちに回転しようが気にしないんだ、真ん中に当たっている限りはね。シューティングの調子が良いのにスコアが良くない時、自分のシューティングの感覚にスコアが付いてきていない場合には、どうしたらよくなるか弓具をいじる必要があると言える。逆にインドアラウンドで(300点満点中)295点を射ったとして、その時に5射ミスしたという自覚があったり、ドットが真ん中についていなかったりした場合は、(失点は自分の問題なので)チューニングによって得られるものはないと言える。多少ミスに対する寛容度は上げられるかもしれないけれど、それよりも自分の(フォームの)問題点を改善することに取り組んだ方が良い。

ベアシャフトチューニングのイメージ


 (失点が)自分のせいなのか弓のせいなのかを知るためには、まずリリースの瞬間にドットが的の真ん中についていてかどうかを常に把握していなければならない。ドットが真ん中についていたのに外れたのなら弓のせいかもしれないし、ドットが真ん中についていなかったのなら自分のせいだと言える。まずそこを見極めないと、どうしたらよくなるか考えられない。
ぼくは射った感覚で矢がどこに行くかわかるので、例えば今のはあまりよくない射ち方だったと感じた時に、9点に外したとしたら、それはぼくのせいなので、次はもっとうまく射とうとするだけだ。たいがいは弓が悪いのではなく、射つ方の問題なんだ。

Q:矢について質問させてください。どんな矢を使っていますか?矢尺やポイントウエイトについて教えてください。

S:引き尺は28-1/2インチ、ウエイトは60ポンド。今はマーティン・ダムズボー選手から借りた(X23)2318を30インチ前後の矢尺で試している。その前は矢尺29インチの2315を使っていたが、今はどちらがベストか試している最中だ。どちらも大丈夫なレベルなんだけど、もっといいスコアが出る気がすると思うんだ。ただ弓をいじってもほとんど違いが出ないので、もう少し射ち込んでみる必要がある。
 アウトドアは、まだ決めかねている。以前使っていた矢は練習ではそこそこ良かったんだけど、左右のミスが目についていたんだ。試合になるとそれが顕著に出てたんだ。たまたまレオ・ワイルド選手に貸してもらった矢が、29インチのX10の410番で、それがすごくグルーピングが良かったんだ。それまで射っても射っても9点に外すことが多く、思ったように当たらなかったのが、変えた翌日にインドアのダコタ・クラシックラウンド*で600点が出たんだ。矢を変えていなかったら出て595点、もしかすると590点を切っていたかもしれない。とにかく(X10の410番のように)当たらなかっただろう。矢をイーストンに替えたばかりなので、どのスパインが合っているか、何がベストかを判断するには、まだまだ時間をかけて見極める必要があるね。
*クラシックラウンドというのはアメリカのフィールドアーチェリー協会独自のラウンドで、インドアで48㎝マルチ的を使用し60ヤード(約54m)、50ヤード(約45m)、40ヤード(約36m)で各距離20射ずつ射つというもの。満点は600点。

Q:X10シャフトですが、ノック側をカットしていますか?(コンパウンド用の)プロツアーではなく(リカーブ用の)X10を使用しているのは何か理由があるのですか?

S:リカーブ用のX10なのでノック側から3インチカットして、それから29インチにカットしている。こうすることでシャフトが少し硬くなる。
プロツアーはまだ試したことがないんだ。まだほかの選手が使っているのをいろいろ見て、どんな矢が自分に合うか様子を見ている段階だ。

Q:オーバードローレストを使用していますが、なぜですか。
S:
レストの位置を前後させて、いろいろ試してみた結果、ぼくの弓は一番手前に持ってきたら良かったので今の位置になった。それから、ぼくはかなり短めの矢を使っていたことがあって、オーバードローレストならシャフトがじゅうぶん余るのでランチャーがポイントにかからないという利点もあった。

Q:続いての質問は多くの方から寄せられているものですが、なぜボウスリングを使わないのですか?うっかり弓を落としたことはありますか?というものです。

S:ボウスリングを使わないのは、必要性を感じていないから。弓をつかんでいるわけではないんだけど、そんなに前に飛び出すセッティングではないから、指に弓があったったらキャッチするのは難しくないよ。もっと若いころに使っていたことがあるけど、指にずっと何かくっついているのは違和感があったから使うのをやめたんだ。一度だけ弓を落としたことがある。ドローイング途中にリリーサーが暴発するか何かして、思いがけない時に発射された時はキャッチできなかったね。いつもは指でグリップを包み込むようにしているので、ドローイング中に何かあってもキャッチできるんだけどね。

Q:グリップの話が出たので、グリップする時に何か意識していることはあるか聞かせてください。グリップを支える特定の点とか面とかを意識していますか?

S:特に意識していることはないね。グリップに手を当てて、自然に収まるところに置くというのがぼくのグリップのやり方だ。自然な感じで手を当てることで再現性が高くなり、いつも同じように弓を支えられるんだ。特別なことをしているわけじゃないし、魔法があるわけでもないよ。

Q:グリップテープを巻いていますが、どんなタイプのグリップテープが良いですか?好きなブランドは?

S:特にお気に入りのブランドはないんだけど、できるだけ薄いものを選んで使っている。スポーツ用品店へ行って、そこにある一番薄いものを買っている。自転車のハンドルのテープみたいに厚みがあるものは良くないね。それからドライタイプよりはウエットタイプの方が滑りにくいので良いと思う。アルミ製のハンドルの表面はツルツルだから、雨の日や手に汗をかいた時は滑りやすくなるからね。

次回は最終回です。プロになるターニングポイント、プロのアーチャーとして成功する鍵についてステファン・ハンセン選手が答えてくれています。


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2018

03

30 Fri 【最終回】ターゲットパニック講座【退職のご挨拶】

【前回の続き】
http://shibuya-archery.com/blog_proshop/?p=8913

前回「取りかけの人差し指がとても大事だ」という話をしました。

では、どのよう形が良いか見ていきましょう。(1年4ヶ月長考しました)

まず、取りかけの優先順位は、

1.人差し指 2.中指 3.薬指 の順番です。

中指が一番長いので、中指に意識が行きがちになってしまうので、

しっかりと人差し指を意識することが大事になります。

(これでも力がかかるのは中指が一番強いでしょう)

では、タブをしていない状態で、どういう形を意識するか見てみましょう。

第一関節と第2関節を90度に曲げます。

そうすると、関節からのシワが、人差し指の腹のラインを通って

アルファベットの「Y」のようになると思います。

その、Yの真ん中のポイントにストリングを引っ掛けるイメージです。

タブを付けてみると

このような形になります。

MP関節が曲がっていなければ、握り込みではないので安心してください。

この、人差し指の爪がしっかりと隠れている状態でアンカリングすることが大切です。

良くない取り掛けの形は下の写真のように、人差し指が開いている形です。

変なたわみが出来て良くない形がついてしまいます。

この様になってしますと、

・タブのサイズが合っていない

・フィンガースペーサーの大きさがあっていない

という事が考えられます。

これが直れば、安心してアンカリングでき、

しっかりと伸び合うことができるので、ターゲットパニックの選手は

取り掛けが緩む・や伸び合いが出来ないという恐怖心が改善されるでしょう。

取り掛けを見直してみましょうね。

****************************************************************

私の経験からお送りしたターゲットパニック講座も今回で最終回です。

この度、島田隆之は渋谷アーチェリーを退職いたします。

明日31日(土)が新宿店最終出勤日になります。

2010年の秋から、第2TRビルで営業していた渋谷アーチェリーのアルバイトを始め、

2011年に秋葉原店勤務、2012年に新宿店、2016年秋から外商部として日本中を飛び回っておりました。

ショップ・全国の講習会・担当させていただいた大学の選手の皆さん、楽しい経験をさせていただきました。

心から感謝申し上げます。


また、選手として2007年から始めたコンパウンド競技も、競技者としての活動は一旦引退させていただきます。

私が願ったコンパウンドの日本での普及は、10年経ってみると選手層やレベルも格段に上がり、

私の役目も取り敢えずは果たせたのかなと思います。

私の選手としての夢は、大学の後輩で、同じ会社の同僚でライバルだった山本悠太に勝手に託そうと思います。

よろしくね、悠太。


今後は、4月よりパラアーチェリーの日本代表ヘッドコーチとして

2020パラリンピックで選手が金メダルが取れるように活動していきます。

業界には居りますので、お客様の皆様にお会いすることもあるかと思います。

その際は、気軽にお声がけくださいね!

リーグ期間中ですが、学生のみんなも頑張って!!!!


今まで本当にありがとうございました!!!!

島田隆之


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2016

03

11 Fri ターゲットパニック講座リカーブ編④

では、矢筋に入りにくくなってしまう原因は一体何でしょうか?

まずは、立ち方から見なおしてみましょう。
かかと、腰、肩が一直線上に並んでいますか?
肩が腰より前に出ていると、受ける形になって引き腕の肘は矢筋に乗りづらくなります。
また、肩が腰より後ろ(腰が前、骨盤が寝ている)と引くときに体で引きやすくなってしまい、肘が前に出てしまいます。
なので、かかと・腰・肩が一直線になっているかを確認してみてください。
矢筋に入らない人には、これが基本的な立ち方です。

次に取りかけを確認してみてください。
アンカーに入った時、取りかけの人差し指の爪はどこを向いていますか?
的と爪が相対する形になっていませんか?そうなっていたら要注意です!
なぜ、人差し指の爪が開いていたら問題なのか?開いているということは、アンカリングの時には指先にストリングが来ると思います。そうすると、指の第1関節がストリングによって押され、それを開かないようにとして指先に実質ポンドを支える力が入ってしまいます。
そうなってしますと、ドローイングは手首から先に意識が行ってしまい、肘・肩・背中のイメージはつけづらくなってしまいます。ドローイング中の右半身(右利きの場合)は受ける形になり、アンカリングは前腕をたたみ込むようになってしまいます。

またアンカーは、指が開き、弦が顎から遠くなるので、しっかりと付かなくなってしまいます。すなわち、緩い状態になります。

お分かりいただけただけましたか?

ターゲットパニックになりやすい人の動作を詳細に書いていくと、

取りかけの人差し指が緩い
→ドローイングで右半身が受ける
→アンカリングが手先になる
→アンカーが緩くなる
→けどゆとりがあるから近射とか狙っていないと伸びれる
→試合では伸び合いがズレるから伸びれない
→指先に力が入る
→クリッカーがとりあえず切れる
→矢筋に入っていないから緩む
→リリースは指先に力が入っているから全力で跳ねる(通称:何でやねんリリース)。

いかがですか?自分に当てはめてください。

これが、無駄に疲れて、矢も壊れて心も壊れ、そしてターゲットパニックになっていく仕組みです。
結果、練習量も下がるでしょう。引けなくなるでしょう。引くときは力が入るでしょう、、、悪循環!!!!

私の持論です。
「アーチェリーは取りかけの人差し指で決まります」

では、詳しく写真で取りかけの形を見てみましょう。

〈次回へ続く〉


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2016

02

10 Wed ターゲットパニック講座 リカーブ編③

ここ数年で、トップ選手の動画を簡単に観ることができるようになりました。世界選手権やワールドカップのメダルマッチの様子を、YouTubeのLIVEで見ている方も多いことでしょう。そして、そこに映っているトップ選手を参考にするのではないでしょうか?

ただこの動画、大概が交互打ちのマッチです。20秒っていう制限とプレッシャーの中で射っている動画なんです。

つまり、100%のパフォーマンスを発揮している状態ではありません。

だから、無理やり射っていたりとか、クリッカーを全力で切りに行ってたりするんですよね。

ここで、私からのお願いです。

“あの伸び合いを真似しないでください”

あれを見た目真似すると「ズレ」になります。(もちろん、予選ラウンドや、3射120秒でも同じような射ち方をする選手ももちろんいます)

では「ズレ」ている人の特徴を考えていきたいと思います。

ズレが多い選手は、ドローイング→アンカリング→伸び合い(エイミング)の区切りが無い選手が多いです。そして、ズレで射っている選手はアンカリングでクリッカーを落として射っています。

つまり、ターゲットパニックになりやすい人は、アンカリングで射っています。

アンカリングという動作は、引き腕は動いています。矢筋に向かって動いているはずです。しかし、ターゲットパニックになりやすい人は、その動作中に射ってしまいます。近射は上手くいくでしょう。緊張しない距離でもうまくいくでしょう。でも、緊張したら、ピタッとサイトピンを止めようとしたら、、、そんなズレでの射ち方できますか?きっと、怖くて固まってしまうでしょう。

そして、「…あれ、、、狙えない、、、伸びれない、、、射てない、、、ああああああああああーーーーーーーー、、、ビヨーーーーン(戻りリリース・クリチョン)」です。

あなたは、アンカリングで射っていませんか?

トップ選手はなぜグイッと引いても当たるのか?それは「矢筋に入ってからの動き」だからです。

〈次回へ続く〉


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2016

01

20 Wed ターゲットパニック講座 リカーブ編②

大前提として、練習不足(週に600射できていない)や自分の道具が使いこなせいていないことによる不調を除くこととします。

前回の連載をきっかけに、ターゲットパニックという言葉がかなり浸透し、自分はターゲットパニックだったのか!!と気づいてくれる人と、ターゲットパニックだから射てない、と言い訳のように使う人の2パターンがでてきました。

症状によりますが、リカーブは殆どの場合、射ちながら直していけると思っています。

なので、しっかりとリハビリのつもりで、着実にゆっくりと直していきましょう。

近射では上手くいくのに距離に出るor点取を始めると、急にダメになってしまうのはどのような原因があるのかを考えていきたいと思います。

多くの場合、パフォーマンスの直前の動作に原因が有ります。アーチェリーで言うパフォーマンスとはリリースする瞬間で、直前の動作とは「アンカリング」からの「エイミング」×「伸び合い」です。

アンカリングの方法でエイミングと伸び合いの動作に影響を与え、また、エイミングと伸び合いは同時に行っているので、それぞれが動作に影響します。

どのような’動き’をすると的を狙えなくなり、そして伸び合いができなくなってしまうのでしょうか。

ポイントは’動き’です。

では、パフォーマンスから動作をプレイバックして考えていきましょう。

まずはエイミングです。なぜ、真ん中が狙えなくなるのか?

1,伸び合いが「ズレ」の伸び方のため

2,狙いに集中してしまっているため

ざっくり言うと、エイミングは静止しなければなりません。距離を射ったり、試合になって的を狙ったりする時、当たり前ですが、ピンやドットはある程度は止めなければいけません。しかし、クリッカーを切らなければいけないので「伸び合い」という動きが入ります。でも動いてはいけないんです、ピンが止まらないから、、、

そう、そこです。その「動き」が「ズレ」なんです。

あなたの伸び合いは「ズレ」になっていませんか?

〈次回に続く〉


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2016

01

19 Tue ターゲットパニック講座 リカーブ編①

ターゲットパニック講座 リカーブ編

こんにちは、シューター島田です。

ここ最近、お客様から色々な相談を受けます。まずは、ダイエット。合わせてトレーニング方法の相談を頂きます。そして一番多いのはリカーブ選手からのターゲットパニックの相談です。

以前連載していた「ターゲットパニック講座」が未だに多くの方に読まれているようなので、皆さん悩まれている方が多いということでしょうか、、、

さて、私のところに寄せられるターゲットパニックの種類が何種類か有りますので、ご紹介したいと思います。

1,真ん中を狙えない

2,クリッカーが切れても緩んで射ってしまう。

3,伸び合いができない(フリーズ)

この3つが主な症状です。

この3つの主な「原因」、そしてその「改善する方法」と「やっていはいけない改善方法」をご紹介できたら、と思っています。

前の連載にも書きましたが、これはシューター島田の個人的な考え方なので、その点ご了承いただきたいと思います。

「近射、なんともない距離練習、気持よくクリッカーが切れ、そこそこ当たる。さあ、点取りだ!試合開始だ!!…あれ、、、狙えない、、、伸びれない、、、射てない、、、ああああああああああーーーーーーーー、、、ビヨーーーーン(戻りリリース・クリチョン)」

思い当たるフシがある選手はいらっしゃいますか?

〈次回に続く〉


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2013

02

16 Sat 《連載》シューター島田のターゲットパニック講座 No.9

今回で、シューター島田については最終章になります。

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2012年10月、全日本選手権兼ワールドゲームズ枠取り選手選考会がつま恋で行われました。

通過条件は50m72射で680点以上の3名でした。

しかし、残念ながら強風のため全体的に点数は伸びず、シューター島田は予選1位でしたが、680点を射てませんでした。

閉会式では選考会のことには触れられず、選手派遣は無いものだと思っていました。

しかし、11月の末、特例措置として、派遣が決定します。

3月のアジアグランプリに向けてシューター島田が一番の課題にしているのは、

「焦らない」ことです。

アガってしまうと全ての動作が早くなってしまうことが多いので、ここは重要なポイントだと思っています。

3射120秒に慣れることはとても重要で、タイムマネジメントがしっかりできていないと、1射引き戻すだけで焦ってしまいます。

とくに交互射ちになると20秒になって引き戻しのできない戦いになる中、勢いでリリーサーを切らないことは、TPにならないためにもとても重要なポイントです。

コロンビアのワールドゲームズのアジア枠は3人しか有りません。

全世界から24人しか出られない大会です。

つまり、表彰台に上ることがシューター島田に与えられた使命というわけです。

いま猛烈に自分にプレッシャーをかけて勝手に苦しんでいます(笑)

全力で戦ってきますので、いかなる結果でもシューター島田を温かく迎えてください。

よろしくお願いします!!

********************************************************************************

第5章はリカーブのTPを中心に、ケース別の実際の例を紹介していきたいと思います。

現場の声をリアルにお送りしたいため、情報収集にご協力ください。

今ターゲットパニックで悩んでいる方、ターゲットパニックかな?と思っていらっしゃる方、渋谷アーチェリーのシューター島田までお声掛けください。

すこし間があくと思いますが、次の章をご期待下さい!!


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2013

02

01 Fri ≪連載≫シューター島田のターゲットパニック講座 No.8

【続き】


本中がオリンピックで盛り上がっている中、シューター島田は練習を2ヶ月やめることにしました。そして、「全日本選手権も出場を止めよう」そう思っていた時、またもニュースが舞い込んできます。


それは、2012年の全日本選手権がワールドゲームズ枠取り試合へ行く選手の選考になる、というのです。シューター島田は決意します。


代表選手になってやろう、と。

そして、ここからTPの克服練習が始まります。

まず、トリガーレスリリーサー(SCOTT LONGHORN HUNTER)を使い練習しました。このスコットのロングホーンハンターは、リストがついたトリガーレスリリーサーです(ロングホーンヘックスではない)。

島田の不安は、リリーサーをリリースしてしまうんではないか?という恐怖から、リリーサーを握りこんでしまう状態になるため、リストによって繋がっていることによる安心を得ました。

これで、リリーサーを握りこみ、結果パンチショットになるという状況を打破しました。

次に、リリーサーの切り方を変更しました。

今まではリリーサーの回転する方向を意識するあまり、自ら回してしまっていました。

それを、切れる方向に“真っ直ぐ”伸びる(攻めずに、待つ)伸び合いで射つようにしました。その結果、エイミングの時間が長くなり、ホールディングの体力もつきました。

そして、サイトスコープを大幅に変更しました。今までは「TPには倍率を低くして、ドットを大きく」と言われていたので、その通りに2倍や1倍のレンズを試していました。

しかし、逆に8倍のレンズにしてみました。

そしてドットを一番小さなドットにしました。(大きなフレームのCRスコープ35mmのスコープハウジングにしました)

この作戦が功を奏します。
今までは、大きなドットが少しでも下に動くと(簡単に黄色から赤に下がる)、不安になって真ん中にドットをつけることができなくなり、下に打ち込んでしまっていました。

しかし、逆に倍率を上げ、的の黄色を大きくし、小さなドットをその中で泳がせることで、安定し、安心した気持ちでエイミングができるようになりました。

一週間は公共の射場に行ってシューティングラインに入り、矢をつがえ、ドローイングし、エイミングを15秒したら引き戻す、を6回繰り返すという練習をしていました。

傍から見たら、

「なんでこの人、金払って射場に来て、一本も射たないんだ??」

と思われたことでしょう。


その結果、しっかり長いエイミングをすることができるようになったのです。

そして1ヶ月半後、努力が報われます。


≪次回、シューター島田編いよいよ最終回?≫


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2013

01

20 Sun ≪連載≫シューター島田のターゲットパニック講座 No.7

全に狂ってしまったシューター島田は、監督から1ヶ月のアーチェリーから離れるよう指導を受けます。そして、2008年夏、今後を大きく変える転機を迎えます。

トリガーレスリリーサーと出会うのです。

トリガーレスリリーサーを使い始めたシューター島田は、ユニバーシアード出場を果たし、2010年にはターゲットパニックの元凶となった全日本室内を制覇します。

しかし、そんなシューター島田に新たな試練が待ち受けているのです。

それは、練習不足との闘いでした。

練習不足による負の連鎖は想像をはるかに超えていました。

まず、癖になってしまったのはトリガーレスのパンチショットです。

これは、スコープのドットが真ん中についた瞬間にトリガーレスを「くるん」と回転させて発射させてしまう方法です。

なぜ、こんなことが癖になってしまったかというと、真ん中を狙えなくなってしまったからです。それは、長い時間エイミングできる体力がなくなってしまったことを意味します。

卵が先か、鶏が先か、体重が重いから膝が痛いのか、膝が痛くなったから太ってしまったか、のように、どちらともない始まりです。

体力がなくなったから、ドットがついた瞬間にパンチして射ってしまおうとなったのか、

早く射つパンチショットを覚えてしまったから体力がなくなってしまったのか、それはどちらともなく私の身に起こっていたのでしょう。

そうなると、エイミング中、ドットは地面に向かってまっしぐらです。

的の真中から地面に奇麗にまっすぐ落ちていきます。

そうなると、もう早く射つしかありません。

どんどん泥沼に入り込んでいきます。

2012年、ワールドカップファイナル選考会も見るも無残な成績で終わり、全日本実業団ではトーナメントで遂にMを射ってしまいます。

2012年夏、オリンピックで日本選手がメダル獲得で盛り上がる中、

シューター島田はここで、コンパウンドを一回諦めます。

≪次回へ続く≫

~次回、そんなシューター島田のTPが治ります。その方法はいかに?!~


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