2021

02

27 Sat ~PSEレーザー コンパウンドボウ

こんにちは、世田谷店の種部です。
 PSEのニューモデル、レーザーのサンプルが入荷したので、ファーストインプレッションをレビューします。
ストレートハンドルに、やや立ち気味のコンベンショナルなデザインのリムと新しいNFカムを搭載したオールラウンドモデルです。本体価格110,000円(税別)とコストパフォーマンスの良さも魅力ですね。

NFカム
 レーザー用に新しく開発されたNFカムは、スムーズなドローイングとホールディングしやすさが特徴。すごくスピードが速いわけではありませんが、引きやすさの割には遅くないと感じました。癖がなく射ちやすい、というのが実際に射ってみた第一印象です。

引き尺の調整範囲は余裕の24インチから30.5インチ


 レストを適当に(だいたい初期設定位置に)つけてペーパーを射ってみましたが、きれいなブレットホールが開きました。癖がない、ですね。

デュアルホール
 スタビライザーのマウントも的側、フェイス側ともに上下デュアルタイプになっているので、バランスセッティングの可能性が広がりますね。もちろん、フェイス側(アーチャー側)に上下デュアル仕様になっています。
 私はサイテーションでセンターロッドとカウンターを下のリムポケット寄りのスタビライザーマウントに取り付けて使用していますが、弓が自然に真っすぐに立つ感じがして安心感があります。いろいろな地形で射つことになるフィールド競技で威力を発揮するのではないかと思います。

 レスト取り付け用のバーガーホールは二つ開いているので、レストを二本のボルトでしっかり固定できます。トルクチューニングの際にも便利ですね。

ハイエンドモデルと同じデザインのインテグラルグリップ


 グリップはフルカバーのプラスチックグリップが付いてきますが、競技で使うのには分厚すぎるので外した方が良いでしょう。グリップを外しても、再現性が高そうなデザインで、違和感なく手になじむよう面取りがされたインテグラルグリップデザインになっています。

PBTS(プレシジョン・バス・チューニング・システム)
 ハイエンドモデルにもない、カムの両サイドにかかったバスケーブルのテンションを調整してカムの傾きを補正できる新しいシステムを搭載しています。コンパウンドのチューニングの問題のほとんどは、グリップのトルクと弓のセッティングが合っていないことによるのですが、このPBTSを使えば、簡単に自分の射ち方に合わせてカムをチューニングすることが可能になるでしょう。もちろんスペーサーによるカムの左右のポジション調整もできます。

PSEレーザーは引き尺24インチから使えるので、女性にもおすすめです。
 初めてのコンパウンドボウとしても引き尺調整範囲、ピークウエイトの調整範囲が広く、安心です。試し引きは世田谷店へ!ご予約お待ちしております。


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2021

02

17 Wed ~レジェンド、デイブ・カズンズ選手のQ&Aライブ その2

世田谷店の種部です。カズンズ選手のQ&Aの第2部では「エイミング」についての疑問に答えてくれています。
 コンパウンドアーチャーの悩みの中でも、1、2位を争うテーマではないでしょうか。もう一つの悩みはリリーサーの切り方だと思いますが、カズンズ選手によるとエイミングとリリーサーの切り方は密接に関係しているようですね。

デイブ・カズンズ選手Q&A その2
Q:エイミングの話題が出たのでお聞きします。カズンズ選手はサイトの動きを小さく抑えようとするタイプですか、それともサイトが浮遊するままにするタイプですか?もし、サイトの動きを抑えようとするタイプだったら、どうやって抑えていますか?
Dave Cousins(以下Dと表記):何よりもまず、私は「潜在意識で狙う」タイプです。「潜在意識で狙う」タイプというのは、サイトの動きを解釈しません。それはどういうことかというと、サイトの動く方向や速さを変えようとしたり、サイトが的のある部分に止まって動かなかったりしても、サイトの動きを変えるために身体を意識的に動かそうとしないということです。私は(サイトを積極的にコントロールしようとして)「身体的に狙う」タイプではなく、潜在意識で狙うタイプなのです。
 私にとってのエイミングの定義は、ただ「眺めること」です。たとえば、今これを見ている人が画面の角を指さそうとしたとします。その人はただ画面の角を見れば、自然に指先がそこをさしているはずです。考えて指を動かす必要はないですよね、「指を上げて、もっと上、左へ動かして、もっと左、速すぎる、ゆっくり、おっと行き過ぎたから戻して…」といった具合にね。実はそれ(指を上げてとか、左にとか考えて動かすこと)が「身体的に狙う」ということです。それをやってしまうと、私の考えでは、「機会の窓」が開いているうちに、迷いのない「普通の射」をするために必要な身体的な作業をやり通すことを妨げてしまうからね。

 私は「潜在意識で狙う」方が簡単(に良い射ができる)と思っています。これは私がずっとやり続けてきたやり方なので、少し偏見も入っているかもしれません。私がいつも教えているコツがあります。それは実際に弓を引き始める前に、まず頭の中に10点に矢が当たる射のサイトピクチャー(狙っている時に的、ドット、スコープ、ピープサイトがどういう風に見えているか)を思い描くことです。まず10点とはどういうものかちゃんと定義すると、あるいは11点でも12点(NFAAなどの試合の満点)でも構いませんが、とにかくあなたが試合で射つ満点は、それは的上のある一つの点ですか?それともある範囲のことですか?簡単な問題ですね。「10点」というのは一定の面積を持つ範囲のことです。
 ということは、矢のシャフトがその範囲のどこかに少しでも触れてさえいれば、あなたが望むスコア(10点)が得られるのです。これが意味するところは、サイトピクチャーの中で何かが動いていても許されるし認められるということです。(サイトが)動いていてもだいじょうぶなのです。
 重要なのは、サイトピクチャーの微妙なずれを修正して、常に中心に戻って行くことなのですが、誰もが目の働きによって、サイトピクチャーのずれが自然に修正されるようになっているのです。たとえば車を運転する時のことを考えてください、道路の片側、車の右側には側溝や歩道、郵便ポストなどの障害物があり、日本とイギリスの人はその反対をイメージしてください、左側にはセンターラインがあり対向車がいます。運転を覚えたての頃には、運転はすごく神経をすり減らす作業だったと思います。道路の真ん中をキープしようとして道路の両側の障害物を意識したり、対向車や先行する車を意識したりして運転を修正していたと思います。しかし、経験を積むと意識しなくても修正できるようになり、ほとんど無意識に車を運転していますよね。
 (エイミングも)タイプを打つことやスマホの文字入力や、靴ひもを結ぶことを習得するのと変わりありません。コーヒーの入ったカップを口に持ってきて一口飲むのもそうですが、みんな無意識の(潜在意識によってコントロールされている)動作なのです。どんな形でもシューティングスポーツをある程度練習した人は、「潜在意識で狙う」ことをみにつけているはずなので、(潜在意識の働きに)身を任せるだけで良いのです。

潜在意識のエイミングは、箸を使ってご飯を食べるのと同じ?


Q:エイミングについてもう一つ質問が来ています。カズンズ選手はエイミング中にリラックスするタイプですか、それとも積極的にテンションをかけていくタイプですか?
D:私は「抵抗する」タイプですね。強い力をかけて射ちに行くタイプと言ってもいいかもしれません。実際にどうやって射っているか詳細を説明する前に、私の頭なのかがどうなっていて、どういう考え方をしているかちょっと話しておいた方が良いでしょう。
私にとっては、(エイミング中)ただ突っ立って何かが起きるのを待って受け身の状態でいるよりも、リリースするまでに何か身体的に行う作業があって、それをやり遂げるという課題がある方が良いのです。それが私の射に対する考え方です。
 その射をするために必要な抵抗する力は、実はドローイングしてアンカーポイントに引手を持ってくるよりも前に身体の中で形成されています。1本の矢を射つ作業を表すメーターがあると思ってください。数値はあくまでイメージで、実際の力の強さを表しているわけではないことを断っておきますね。仮に、射つのに必要な力のレベルがメーターの針が「10」をさすレベルだとします。私の場合、ドローイングしてきて、引手側をローディングして、アンカーに引手が到達する段階で、力のレベルはメーターの針が11か12ぐらいまで振り切れています。実際にリリースする瞬間に必要な力よりも大きな力を身体に蓄積しておきます。これは何をしているかというと、一つは自分の身体にここまで力を入れてい良いという限界を教えるとともに、タイミングと力の「機会の窓」が開いているうちに射ち切るために十分な力が蓄えられていることを確認しているのです。
 アンカーリングして、ピープとスコープを同心円に並べて、スコープを的の中心に下ろしていきます。サイトを下ろし始めた時に、リリーサーに「エンゲージ」します(リリーサーを切る作業に取り掛かること)。あなたが使っているリリーサーがストラップリリーサーでも、親指トリガーでも、ヒンジリリーサーでも、(どこかのタイミングで)リリーサーにエンゲージする…人さし指、親指、手を動かしてリリーサーを切るためのモーションを始めることが必要なのです。これは必ずしも、最後まで指や手でリリーサーを切るということではありませんが、とにかく身体のどこかを動かして、リリーサーを切るためのモーションをスタートさせなければなりませぬ。これは特にヒンジタイプのリリーサーでは重要です。ヒンジリリーサーはハンドルを回転させない限り発射されません。単純明快な原理に基づいて作られているわけです。(リリーサーを切るためのモーションを)身体を積極的に動かしてスタートすることが良いかどうかについては議論の余地がありますが、私にとっては積極的にリリーサーにエンゲージして、リリーサーを切る最初の動作をスタートさせることで射がうまくいくのです。
 リリーサーにエンゲージしたら、ゆっくり(サイトを)的に合わせます。引手のローディングやリリーサーにエンゲージすることは、(サイトが)ゴールドにつくはるか前の段階で始まっているのです。(サイトが)ゴールドについたら、引手側に蓄積された力のうち、リリースに必要な力を示すメーターの10を超える部分が押手へトランジットされ、押手のドライブに使われます。ドライブというのは、ショットエクスキューションの際に押手をゴールドにキープすることです。サイトが的につくはるか前の段階で、テンションをかけて、伸び合いのための力を入れているわけですが、それには理由があるのです。

 多くのアーチャーは、カムが回りきって「ウォール」に当るところまでドローイングしてサイトを的につけます。そしてエイミングしている時には、(サイトが)的の一定の範囲を一定のスピードで動いているはずです。サイトの動きが自分の許容するレベルになったときに、(リリーサーを切るための)必要な何らかの動作を起こすことを決断します。押したり、引いたり、あるいはひねったり、絞ったり、祈ったり、指を突っ込んだり、つま先を床に突き刺したり、息を止めたり…それがどんなものであれ、(身体の一部を)ある位置から別の位置に動かそうとする時、その過程で何が起きると思いますか?弓が動いてしまうのです!
 なぜなら(リリーサーを切るために今までとは違う別の)力が加えられることによって、弓を(ゴールドに)保っていたバランスが崩れるからです。アーチャーが(リリーサーを切るために)新たにテンションをかけることによって、弓を保っていた力のバランスに影響が出たのです。そして多くのアーチャーがこの動きを目にすると、いつもより早く動いている、いつもの範囲より大きく動いているので「おや、このままでは10点に当たらないかもしれない」と考えてリリーサーへのエンゲージ(親指で押す、リリーサーを回す、引手を絞るなどの動き)をスローダウンして(サイトを)合わせ直そうとします。   
 サイトを合わせ直したら、サイトの動きが(想定の範囲内、スピードに)落ち着くのを待たなければなりません。サイトが落ち着いたら、「よし、だいじょうぶだ」と思ってリリーサーへのエンゲージを再開するのですが、そうするとまた弓の動きが大きくなります。また、リリーサーを切りに行くのをやめると、サイトが止まりますが、動いては止まる、動いては止まるということを繰り返すことになります。どうですか、こういうのは身に覚えがありませんか?
 もちろんこのやり方でもうまくいくときもあります。しかし、動いたり止まったりを延々と繰り返して堂々巡りになるおそれがあります。動いたり止まったりを繰り返せば繰り返すほど、「機会の窓」はどんどん狭まっていき、リリースに必要な力がどんどん失われて、狙ったところに当てられる確率は急速に失われていきます。こういうことを防ぐために、私はサイトが的につくよりももっと前の段階で、ローディングしながらテンションをかけた状態で弓の抵抗に対抗しながらリリーサーを切るモーションをスタートさせているのです。このやり方をすることによって、私の身体はリリーサーを切るためのテンションをかけながらサイトの動きを安定させることをマスターしているのです。サイトを的に合わせるよりもはるか前に、リリーサーを切るためのテンションが押手側と引手側に分散されてかかっている状態ができ上っているからです。ここで再度念を押しておきますが、私にはこのやり方が合っているということです。
 押し引きのバランスを重視するもっと受け身の射ち方を否定するわけではありません。その人にそのやり方が合っているのなら良いのです。私がここで説明した方法は、他のどの方法よりも私のようなタイプのターゲットパニックには有効だということです。
 私が経験したタイプのターゲットパニックと言いましたが、今活躍しているトップアーチャーで、競技歴の中で何らかの形でターゲットパニックを経験したことがないアーチャーはいないと思います。私が経験したターゲットパニックは、「何も起きない」タイプで、引手をローディングし、リリーサーにエンゲージし、的に向かって押手をドライブする作業を正しい手順で行わないと、サイトが的の真ん中に下りてきた後、サイトが真ん中よりも下について全てが止まってしまいます。(サイトが)6時とか5時とかのゴールドのラインについて動けなくなります。他のタイプのターゲットパニックとしては、サイトが的の真ん中についた時に射とうとするタイプのアーチャーの場合、サイトが的の真ん中についていないと当たらないということを認識しているので、サイトが良い感じの速さで的の真ん中に来た時に「今なら当たる」と思って射ちに行くのですが、それが「予測」や「びびり」、パンチショットなどにつながるというものです。
 私にとっては、サイトが的につくよりも前にリリーサーを切るための力を使い始めるやり方が合っていると言いましたが、それは私のアーチェリーのルーツとも関係があります。私はオリンピックスタイルのリカーブボウでアーチェリーを始めたのですが、リカーブボウでは常に弓の反発力に対抗していなければならないですよね。動きを止めたり、動かしたりしていたら、身動き取れなくなり、的を狙うどころではなくなりますからね。

今回はこの辺で。次回はリカーブからコンパウンドへ転向する際の注意点について解説してくれます。コンパウンドへの転向を考えているリカーブアーチャーの皆さん必見です。


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2021

01

28 Thu ~ステファン・ハンセン選手Q&Aその2

こんにちは、世田谷店の種部です。
今日はステファン・ハンセン選手のQ&Aの第2部をお届けします。

Q:何か筋力トレーニングをやっていますか?重いセッティングの弓を支えられるようになるためにおすすめのトレーニングがあれば教えてください。

ステファン・ハンセン選手(以下Sと表記):実はトレーニングは特にやってないんだ。というのも、重いセッティングと言うけれど実際には5キログラムとか4キログラムとか、人が普通に支えられる重さだし、弓を引きながら支えるているわけだし。筋力というよりは慣れの問題だと思う。何日か射ち続ければ、重さに自然に慣れて、重いと感じなくなるもの。
 見ての通り、ぼくはかなり小柄だし力が強いわけじゃない。たくさん弓を射つことで自然に重さに慣れただけで、別にすごいことではないよ。アーチェリーのために特にウエイトトレーニングや何かの筋トレを日々の練習のルーティンには入れていないけど、「重い」弓を引くことがぼくにとってはトレーニングになっているといえるかな。

Q:毎日の練習のルーティンについて教えてください。

S:今は試合の予定があまりないし、モチベーションを保つのが難しい。練習量は多くないんだ。いつもは7時か8時ぐらいに起きて1、2時間かけてニュースを見たり、朝ごはん食べたり、株価をチェックしたりする。それから練習するんだけど1時間から2時間くらいで、あまり長い時間は射たない。ぼくは1度に長い時間射つよりも、短い時間で何度かに分けて練習する方が良いと思っている。長い時間射つと疲れてきて、筋肉にもシューティングにもプラスにならない。
 シューティングのクオリティを重視しているので、長時間射ち続けることはしない。(そんなに長く射ち続けたら)後半はただ弓を射っているだけで練習にならなくなる。練習はただ弓を射つためにやるわけじゃなく、目標を達成するためにやるものだ。
 2時間くらい射ったら昼食を取って、午後からも何時間か練習するというのが、普段のルーティン。今は1日に1回しか練習はしていない。あとは飼っている犬と遊んだりしている。練習しすぎないように心掛けているんだ。今日は自分のシューティングに気なることがあったり、友達一緒に射ったりしたので、結果的に4、5時間射った。とても疲れたよ。身体的にもね。そのうち何時間かはただ射っているだけで、楽しかったけれど練習としてはほとんど意味がなかった。時にはそういう日があっても良いとは思うけど。
 長時間練習することもあるよ、例えば長いインドアシーズンの後にアウトドアを射ち始めた時のように、アウトドアの射ち方に慣れるためにたくさん射ちたいと思うこともある。そういう時は何かを意識する必要はないし、距離を射つことに慣れるために長時間射ち続けるんだ。
 しかし、試合に備える段階では、たくさん射つことよりも、練習の質を重視すべきだ。実は、ぼくは練習で何射したかカウントしたことがない。自分が納得するまで射つだけで、100射だろうが400射だろうが関係ないし、気にしたことがないんだ。
 たとえば、自宅の18mレンジで数回試射をした後に18mラウンドを30射してやめることもある。試合の感覚を確かめるために、30射(試合と同じように)真剣に集中して射つわけだけど、そういう30射はただ漫然と射っている60射や90射に勝るとも劣らないと思う。試合で射っているような集中力で、スコアを意識して(集中して短時間)射ち、また後で同じような短い時間の練習をすることはあるけれど、1日に何射したかはカウントしない…何年も前にコーチに何射したかカウントしろと言われてやったことがある以外はね。

Q:弓具に関する質問です。どんなタイプのドット(スコープの照準点)を使用していますか?また、アウトドアやインドアなど、競技によってドットを変えますか?

S:7倍のレンズに0.039(約1ミリ)インチの光ファイバーピンを使っている。スコープフードの周りに巻き付けられる最も太いサイズだ。アウトドア、インドアもフィールドも、ずっと同じレンズ/ファイバーピンのセットアップで射っているよ。
 3Dだけは違うけど。3Dではもっと径の大きなスコープとより細いファイバーピンに替える必要がある。見たい範囲や光の当たり方など、いろいろと条件が違うからね。

Q:ピープサイトのサイズは?またピープサイトとスコープの間にどのくらいのギャップがありますか?

S:ハムスキー(インサイトピープシステム)のたぶん2番目に小さいホール(3/64インチ)で、Aのクラリファイヤーを使っている。(スコープフードとピープホールの大きさの関係は)意識したことないけど、スコープとピープホールのサイズはほぼ同じだね。ぼくにとって重要なのはクリアに見える(的面がはっきり見える)かどうかで、それが精度の高いエイミングの鍵だと思っている。ピープホールが(スコープフードに対して)大きすぎると(スコープを)真ん中に持ってくるのは難しそうだね、ぼくは実際に試したことないからどういう感じなるのかわからないけど。
 以前、一番小さいピープホール(1/32)を使っていたことがある。一番小さいピープホールは的がクリアに見えるのは良いけど、ちょっと光の加減が変わるだけですごく暗くなって的が見づらくなってしまった。だから、ピープホールをワンサイズ大きくしてクラリファイヤーを使用するようにしているんだ。とても暗い場合でも的がはっきり見えるようにね。おかげで、ベガスシュートのような照明が良くない試合でも、問題なく的をはっきり見ることができる。ニーム(フランスで行われるヨーロッパ最大のインドアトーナメント)は的の上にスポットライトがあるからそういう心配はないね。状況に応じて何か(弓具を)変える必要がないようにしている。何か変えると慣れるのに時間がかかるからね。

Q:近射で的を狙わないで練習をすることはありますか?

S:天気が悪くて外で射てない時に室内で的を貼って射つことはあるけど、基本的に的なしで近射をすることはないね。アーチェリーは楽しいもののはず。的なしで近射するのは退屈すぎるから、楽しいと思える練習をするようにしている。
 だから練習する時は、いつもスコアをつけるようにしているんだ。ぼくは試合が好きなので、例えば(試合と同じように)30射で何点出せるかを意識して射つ、みたいなかんじでほとんど毎回スコアはつけているよ。でも、とても調子が悪い時にはスコアはつけないよ。自分がどんなにひどいかを確認してもしょうがないからね。調子が悪くない時はもちろんだけど、何か新しいことを試すときも必ずスコアをつけるようにして、新しく試していることが自分にプラスになっているかどうかチェックしている。

Q:スコープの話が出たついでに、アルティマCPXIIサイトにあまりなじみのない視聴者からの質問です。サイトへのスコープの取り付け方はどうやっているか教えてもらえますか。

S:びっくりするぐらい簡単だよ。ぼくが使っているシュルードの(ミニマグ)スコープにはサイトへ取り付ける部分にカットアウトがあるので、サイトのスコープを受けるパーツをスコープのカットアウトにはめ込んでスクリューで止めるだけだ。アルミのパーツ同士がはまって固定されているので、スコープには全くガタツキがないし、万が一スクリューが少し緩んだとしてもスコープは動かないようになっている。

Q:エイミング中に意識して(ドットをコントロールしようとして)いますか?それともドットを(自然に動くままに)泳がせていますか?

S:ぼくはどこにドットがあるかを意識しているね。時々意識しすぎることがあるくらいだ。(エイミング中は)ドットを的の真ん中にキープすることに意識を集中している。
 例えば18mだったら、(インドア的の)大きい10点リングの中にドットをキープするのが普通だ。大きい10点というのは、ベガスシュートの10点というかリカーブの10点のことだね。ぼくの場合、ドットがそのあたりにある時にリリーサーが切れれば、矢はインナーテンに当たることがわかっているから、ドットが(リカーブの)10点リングの中を漂っている状態でキープすることを意識している。
 緊張したり、何か余計なこと、例えばリリーサーを切ることを意識しすぎたりした時には、ドットの動きが大きくなることがあるけど、そうなるとますますリリーサーを切るのが怖くなる。緊張するとドットが動く範囲が9点まで広がってしまうと、ドットを的の真ん中にキープすることに集中できなくなって、うまく射党とすることに意識が行ってしまうんだ。

ドットがアウターテンの中を漂っている状態

ドットの動きが大きくなった状態

本日はここまで。次回はターゲットパニックの経験談とリリーサーの使い方についてお伝えする予定です。お楽しみに!


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2021

01

23 Sat ~ダートンって何?

こんにちは、世田谷店の種部です。
オールカーボンアローやハイパーフォーマンス・スタビライザーでおなじみのブラックイーグルアロー/コンクエストアーチェリーが、コンパウンドメーカー「ダートン」を買収した、と年初に発表しましたね。同時に、コンパウンドの現アウトドアターゲットチャンピオン、ジミー・ラッツ選手がマシューズからダートンに移籍したいう発表もありました。

でもダートンってどこのメーカー?と思ったコンパウンドアーチャーも多かったのではないでしょうか。
今、コンパウンドメーカーというと思い浮かぶのは、ホイット、マシューズ、PSE…確かにダートンは最近あまり聞かない名前ですが、80年代後半~90年代にはメジャーなブランドのひとつでした。ワンカムを進化させたハイブリッドタイプのカムを開発し、パテントを取得したメーカーでもあり、皆さんご存じの「カム&ハーフ」も、このハイブリッドカムの一種なのです。

初期のハイブリッドカム「コントロールド・パワー・システム」

 ジミー・ラッツ選手は前のメーカーとの契約が切れた昨年の秋からすでにダートンを使用し始めたようですが、今使用しているのは「テンペストE-T」というモデルです。シュートスルーデザインの「ベガス」というモデルを試してみたものの、感覚的にシュートスルーが気に入らないらしく、コンベンショナルなデザインのテンペストを選んだとのこと。
テンペスト、ベガスのどちらのモデルもストリングハイトが高めで、スピードより引きやすさを重視したモデルのようですね。また、テンペストE-TとベガスE-Tに搭載されている「デュアルシンクカム」はハイブリッドではなくツーカムタイプで、回転式インナーカム方式の引き尺調整機能と独立したレットオフ調整を備えており、ドローイングのフィーリングを自分の好みに合わせてカスタマイズ可能になっています。また、ダートン独自の「E-T(イコライジング-テクノロジー)」というヨークシステムにより、ドローサイクルの初めから終わりまでカムの傾きが自動的に補正されるとのこと。

ダートン テンペストE-T仕様
軸間距離:37-1/4インチ
スピード:315-310 FPS
カム:デュアルシンクカム
レットオフ:85%(変更可能)
ストリングハイト:7-5/16インチ
引き尺:26-31インチ(回転式引き尺調整モジュール)
ピークウエイト:30-40、40-50、50-60ポンド
本体重量:1,812グラム

ダートン ベガスE-T仕様
軸間距離:38-1/2インチ
スピード:315-310 FPS
カム:デュアルシンクカム
レットオフ:65%/80%
ストリングハイト:8インチ
引き尺:26-32インチ(回転式引き尺調整モジュール)
ピークウエイト:30-40、40-50、50-60ポンド
本体重量:2,038グラム

軸間距離も38インチ前後で日本のアーチャーの体格に合っているので、他の人が使っていないモデルを使いたい方におすすめです。お問い合わせ、ご予約お待ちしております!


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2021

01

21 Thu ~ステファン・ ハンセン選手のQ&A その1

こんにちは。世田谷店の種部です。
今日は先日YouTubeで行われたステファン・ハンセン選手のQ&Aセッションの内容を紹介します。
今年渋谷アーチェリーのスタッフシューターに新たに加わったステファン・ハンセン選手については、
あらためて紹介する必要がないくらいのトップアーチャーだと思いますが、
デンマーク出身でジュニア、シニアの両方の世代でターゲットの世界チャンピオンになっています。
フィールドでもトップクラスの選手ですし、最近はアメリカの3Dの大会にもチャレンジしているようです。
実は私、10年くらい前に海外のインドアの大会でステファン選手と同的で射ったことがあります。
すごく良い射ち方の少年がいるなと思ったのですが、実際すごく当たっていました(確か594か595点)。
試合中に思わず「サイトのスポンサー探していない?」と声をかけてしまったくらいです。

前置きはこのくらいにして、Q&Aの内容を紹介していきましょう。
1時間を超えるセッションだったので数回に分けてアップして行こうと思います。

ステファン ハンセン選手Q&A (質問は弊社のフィリップ・クナルが行っております)
質問:使用弓具について教えてください。
ステファン・ハンセン選手(以下Sと表記します):弓はPSEスープラフォーカスXLで引き尺は28-1/2インチ、
60ポンド。サイテーション(PSEのニューモデル)も持っているけど、実はまだあまり射っていない。
もう少し射ち込んでテストしてみないと評価できないね。スープラフォーカスの方が30%くらい安いし、
(メーカーやディーラーとしても)売りやすいモデルだから、僕はスープラフォーカス推しで行こうと思う。
サイトは渋谷アーチェリー(アルティマCPXII)に変えたばかりで、スコープはシュルードでレンズは7倍。

スタビライザーはセンターロッドが(イーストンのハルシオン)30インチでウエイトは30オンス。
サイドロッドは(同じくイーストンのハルシオン)12インチでウエイトは18オンス。
矢はイーストンに変えたばかりなので、まだいろいろ試しているところ。今はインドアシーズンなので、
イーストンのアルミ矢に27径と23径の2318と2315を試している。

質問:スープラフォーカスで標準のカーボンではなくステンレススチールのケーブルガードに変えた理由は?
それからケーブルガードのオフセット位置をどうやって決めていますか?

S:ケーブルガードのオフセットについては特にこだわりはないんだ。いつも3時方向にセットしている。
他の位置も試してみたけど、目に見えて違いがないのでいつも3時方向にセットしている。
スープラフォーカスにステンレススチール製のケーブルガードを使っている理由は丈夫だから。
サイテーションはステンレススチールのケーブルガードが標準装備だから、その点はいいね。
遠征時にボウケースに物を詰め込んだ状態はだと外から大きな力がかかると、
カーボンのケーブルガードは変形したり、破損したりする不安がある。
航空会社のスタッフは、必ずしもボウケースを丁寧に扱ってくれるとは限らないからね。
ステンレススチール製は重いというけど、僕は気にならないし、それよりも剛性が高いのが気に入っている。
またステンレススチールのケーブルガードとPSEの標準装備のローラーケーブルガードの組み合わせは、
どんな天候でもパフォーマンスが変わらないと感じている。

質問:スープラフォーカスからサイテーションに変えた時、シューティングフォームやグリップの感覚にどんな影響がありましたか?
S:まだサイテーションをそれほど射ち込んでいないのでなとも言えないね。スープラフォーカスで結果が出ているので、今すぐスープラフォーカスから変えるつもりはないんだ。スープラフォーカスはすごく自分に合ってると感じていて、ホールディング時の安定感が最高だし、本当によく当たる。
今サイテーションに変えても、スープラフォーカスと同じように射てるとは限らいないし、かえって悪くなることもあるかもしれないという不安もある。スープラフォーカスはサイテーションより30%安いし、
コスパも良い弓だ。僕はお金を払って弓を買っているわけではないから値段の差は問題ではないけど、
とにかく、自分の最高のパフォーマンスを引き出してくれる弓だから今すぐに変えようとは思わない。

質問:スタビライザーに関する質問です。特にウエイトの量に関する質問が多いので、まずウエイトについて教えてください。
S:ウエイトはセンターロッドに30オンス、サイドロッドに18オンス。イーストン純正のウエイトだよ。
タングステンは試したことない。とても高価だし、タングステンに変えた方が良い理由は特にない気がする。
スチール製でじゅうぶん。30オンス分のタングステンウエイトなんて、いくらするか想像すらできない。

質問:スタビライザーに関する質問を続けます。スタビライザーのバランスはどうやって決めていますか?
スタビライザーのバランスを決めるためのチューニング法はありますか?
S:とにかく射って試すこと。ウエイトを1オンス取ったり、足したりして射ってみて良くなるか悪くなるか。
足してみてエイミングが良くなったと感じたらさらに1オンス足してみる。良かったさらに1オンス足す、という風にね。
気をつけないといけないのは、重くしたらエイミングが良くなったような気がすることがあるけど、
それは重さが変わって感覚が変わったから「良くなった」と感じているだけかもしれないんだ。
ある程度射ち込んで重さに慣れてきたときに、本当に良くなったかどうかがわかるので、何か変えたらしばらく射ち込む必要がある。
今はセンターロッドに30オンスも積んでいるけど、その前に前を重くしたり、後ろを重くしたり、
ありとあらゆる組み合わせを試したよ。以前流行っていたようなセンターロッドにほとんどウエイトを積まないで、サイドロッドにたくさんウエイトを積むセッティングとか。結局良くなるか悪くなるか、自分でいろいろ試すしかないんだ。
良いと思ったら慣れるまでしばらく同じセッティングで射ちこんで、それからさらに変えて試してみる、
というようにある程度射ち込んでそのセッティングに慣れる時間が必要。ころころセッティングを変えるのではなくね。

質問:日本のアーチャーからの質問です。ステファン選手が「エイミング中はリラックスしてホールディングすることを重視している」とインタビューで答えているのを見たことがあるのですが、あんな重いセッティングの弓でどうやったらリラックスしてホールディングできるのか疑問に思っているそうです。
そこで質問は、どれくらいの力でホールディングしていますか?あんな重いセッティングで本当にリラックスしてホールドすることが可能なのですか?というものです。

S:リラックスした状態でホールドしようとは思っているけど、実際にリラックスできていないかもしれない。
なんといっても15~17ポンドのホールディングウエイトがあるわけだし、もちろん弓の重量もある。
ただ、僕は多くの人がやっているみたいに伸び合いを続けながらホールディングしているという感覚はない。
(ホールでイングの段階では)僕はエイミングしながらゆっくりリリーサーを切っているだけ。
多くの人がホールディング時に伸び合続けることに意識を置いているようだけど、僕はエイミングに集中していて、動かない(ドットを真ん中にキープする)ことに集中している。
その点が時には問題になることもあって、エイミングを言意識しすぎるために動きが止まってしまい、
引手を動かせなくなってリリーサーを作動させることができなくなることがある。いわゆるフリージングだね。
エイミングに集中しすぎると、リリーサーが永久に切れないように思えることがあるというマイナス面もあるけれど、僕の中では、リリーサーが切れれば矢はエイミングしたところに当たるのが当たり前という感覚なので、エイミングで(ドットを)真ん中に合わせることを意識しているんだ。

本日はここまで。次回はステファン・ハンセン選手のトレーニング観や練習のルーティンについてアップ予定ですのでお楽しみに。


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2020

12

22 Tue ~レオ ワイルド選手のシグネチャーモデル

こんにちは、世田谷店の種部です。
TRUボール/アクセルのニューモデルのリリース5日目は、レオ ワイルド選手のシグネチャーモデルでしたね。

「HBCフレックス」は、彼がはじめて開発に関わったトリガーレスリリーサー「HBC」の進化版で、
薬指部分が可変式(フレックス)になり、ハンドル「タングステンコーティング」が施されています。
タングステンコーティングは非常に耐久性が高く摩耗に強いとのことなので、腐蝕しやすい真鍮製のハンドルを長期間良い状態に保つことが期待されます。

HBCフレックスの機構部分はHBC同様、定評のあるHTシリーズのものを採用。
六角レンチで簡単にリリーサーのタイミングのマイクロ調整が可能で、
内部パーツを反転させることでクリッカー有り/無しを切り替えられます。
HBC機構部分とハンドルデザインは基本的にHBCと同じなので、
目新しいところは前述のフレックスタイプになったこととタングステンコーティングぐらいでしょうか。個人的にはフレックスタイプになったことは大きなアドバンテージだと思います。

テーパータイプのフレックスパーツ
HBCフレックの薬指部分は、HBCの特徴でもあった先端に向かって細くなっているデザインになっています。
ワイルド選手のこだわりがこのテーパーで、このテーパーによってショットエクスキューションのフィーリングに大きな違いが出るのですね。
ショットエクスキューションというのは、リリーサーを作動させるための引き手の動きとかテンションの変化とかのことです。
確かに、リリーサーのハンドルが手に合わないと自然な流れでリリーサーを作動させるのは難しいですね。
リリーサーを握っているとか、操作しているとかの感覚を意識させないことが、再現性の高い、無意識のリリースのための鍵だと思います。

フレックスでは薬指部分の角度が変えられるだけでなく、パーツ交換で三本がけから四本がけにできます。
最近はいろいろなリリーサーメーカーから薬指部分の角度を変えられたり、
二本がけや四本がけの交換パーツを用意したモデルを出しています。
ハンドル形状が合っていると、リリーサーに引手の動きや圧力の変化がスムーズに伝わって、
射つことを意識することなく自然にリリースしやすくなります。私は普段親指トリガーのリリーサーを使用していますが、トリガータイプのリリーサーの場合はハンドル形状に加えて、トリガーの位置と太さや形状も、ショットエクスキューションのフィーリングに大きく影響します。そして上達すればするほど、細かな違いが気になって来ると言えます。私の場合、薬指がしっくりこないので3フィンガーのリリーサーをひとさし指と中指の二本がけで使っていたことがあります。
練習ではあまり気にならないのですが、試合で、マッチ戦などストレスが大きい場面では薬指の置場所が気になって、リリーサーを意識してしまうことがあったので、薬指をかけないで射つようにしていたのです。
リリーサーの感覚、というかリリーサーの感覚を意識しないでいられることが、エイミングや試合のストレスに耐えながら、毎回同じようにリリースするためにはとても大切なことだと思います。
HBCフレックスはHBCの愛用者にも、これからトリガーレスを試そうといている方にもおすすめのモデルです。

TRUボール HBCフレックスリリーサーのお問い合わせ・ご予約は世田谷店・オンライン店まで。
オンラインホームページに掲載のない商品でもお問い合わせメールでご予約、お取り寄せが可能です。


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2020

12

17 Thu

こんにちは、世田谷店の種部です。
今週はTRUボールが毎日新製品を発表するということで、SNSから目が離せませんね。レオ ワイルド選手の新しいシグネチャーモデルも含まれているようで発表が楽しみです。
従来モデルのアレンジも多いみたいですが、アメリカ時間の月曜日に発表された
「X-テンションR/T」というリストタイプのリリーサーがちょっと目新しいですね。

一見すると普通の人差し指トリガーのリストタイプのリリーサーのようですが、
「プレッシャー」方式の発射メカニズムを擁する新しいタイプのリリーサーです。

トゥルーバックテンション
プレッシャー方式というのはフックにかかる抵抗が一定の強さに達するとシアーからフックが解放されます。
トリガーレスリリーサーが角度の変化で発射されるのに対して、この方式はテンションの変化で作動します。
引き続ければ発射されるので、このタイプを「トゥルーバックテンション」タイプと呼ぶこともあります。
この方式は過去にカーター、スタンなどが製品化しているので全く新しいものというわけではないのですが、
リストタイプでここまでスマートにまとめられたものは今までありませんでしたね。

ドローイングする時は親指とひとさし指でセーフティーロックを押さえておきます。
アンカーリング後に指をロックから離し、エイミングしながら引き続けると自然にリリースされます。
使用する弓のホールディングウエイトより5ポンド強い抵抗がかかったときに作動するように調整しておけば、
セーフティーロックから指を離した瞬間に発射されることなく、引き続けることでリリースできます。


リラックストリガー
一方で、使用する弓のホールディングウエイトよりも5ポンド軽い抵抗で作動するように設定しておくと、
トリガーにかけた指の力を抜くことで発射されるリラックストリガーのリリーサーとして使用できます。
この場合も、ドローイングする時は人さし指と親指をセーフティーロックにかけて引きます。
エイミングしながら指をリラックスさせていくと、自然にロックが解除されリリースされます。
リストストラップが付いているのでリリーサーをリリースする心配もありません。

トリガーコントロールで悩んでいる方へ
プレッシャー方式にしてもリラックストリガーにしても、トリガーを切る「瞬間」を意識しなくて良い=
無意識にリリースすることが可能な点がこのリリーサーの最大のアドバンテージだと思います。
コンパウンドボウで良いパフォーマンスをする鍵は、毎回「同じ力の向き」と「同じ力の強さ」でリリースする
ことにあると思うのですが、そのためには無意識にリリースするのが良いのです。
トリガーを切ることを意識した瞬間にフォームのどこかに余計な力が入ったり、引く力の方向が変わったり
してしまうことが多く、ミスショットにつながると言えます。

引き続けるだけで自然にリリースすることが可能なTRUボールのX-テンションR/Tは、
トリガーの切り方に悩んでいるコンパウンドアーチャーに一度試していただきたいリリーサーです。
お問い合わせ・ご予約は世田谷店もしくはONLINE店まで!
ONLINE店に掲載ない商品もメールでお問い合わせいただければご予約可能です。


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2020

12

15 Tue ~PSEサイテーションSE試射

こんにちは。世田谷店の種部です。
今回はPSEのニューモデル「サイテーション」のレビューをお送りします。

サイテーションは、定評のあるスープラフォーカスXLのデザインを継承した
PSEのターゲットコンパウンドボウのフラッグシップモデルです。
今回取り上げるのは軸間距離40インチのサイテーションSEですが、来春にかけて軸間距離の異なる
サイテーション36、サイテーション34が順次リリースされる予定です。
特に軸間距離36インチのサイテーション36は、日本の市場にマッチしていると思うので期待大です。

シュートスルーデザイン
サイトウインドウが囲われている「シュートスルー」ハンドルは、従来型のデザインに比べて
ハンドルの剛性が飛躍的に向上し発射時のハンドルの揺れがほとんどありません。
それが直ちにスコアの向上につながるかというと、私くらいのレベルでは実感できないのですが、
気分が飛躍的に向上するのは確かです。何と言ってもシュートスルーデザインは見た目がクールですから。

デフレックス ジェオメトリー
「デフレックス」の特徴はストリングハイトが高いということ。
今主流のリフレックスタイプに比べてトルクの影響を受けにくいというアドバンテージもありますが、
個人的にはストリングハイトが高いことによる構えやすさの方がアドバンテージが大きいと思っています。
射ち起こす際の引手を体に近いところにおけるので、腕の力に頼らないでドローイングしやすいのです。
これは再現性の高い射をするために重要なポイントだと思います。
ドローイング中に矢がレストから落ちやすいという悩みがあるとすれば、
射ち起こし前の姿勢とドローイングの初動に原因がある可能性が高いと言えます。
デフレックスタイプのようにストリングハイトの高い弓のを試してみると良いかもしれません。

ロアースタビライザーブッシング
「ロアースタビライザーブッシング」によりカウンターロッドだけでなく、
センタースタビライザーもハンドルの低い位置に取り付けることができます。
重心が下がり、弓がまっすぐに立ちやすく安定感も高くなるので、
フィールドアーチャーやエイミングの長いハードエイマーにはうれしい機能ですね。

シマビリティ
忘れてはならないのがスプリットリムの間隔が従来モデルより広くなり、
カムのシマビリティ(Simmabilty)が向上したことです。
シマビリティというのはあるPSEスタッフシューターの造語ですね。
PSEのコンパウンドボウはカムとリムの隙間を埋めている「シム」と呼ばれるスペーサーの並べ替えによって
カムの左右のポジション調整を行えるのですが、その調整機能がシマビリティです。
グリップのトルクのかかり方によって適正なカムのポジションが人それぞれ異なります。
カムポジションの調整範囲が広がったことによって自分に合ったカムポジションを見つけやすくなったので、
ペーパーチューニングやベアシャフトチューニングが合わせやすくなるということです。

ちなみに、レストを取り付けて射ってみたところ、1射目でほぼ完ぺきなブレットホールでした。
とりあえずシムを入れ替えたりする必要はなさそうです。

SEカム
スムーズなドローイングと引き尺調整範囲の広さに定評のあるSEカム。

インナーカムモジュールのパーツ(黄色の矢印)を調整することによって
65%・70%・75%の3段階*にレットオフ率を可変できます。
ホールディングのフィーリングを好みに合わせて簡単にカスタマイズ可能です。
*オプションで80-90%レットオフモジュールもあります。

PSEサイテーション40 SEは世田谷店にて試射できます。試射ご希望の方は事前にご予約ください。

ご注文は世田谷店、ONLINE店へ!


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2020

11

28 Sat

こんにちは。世田谷店の種部です。
この時期各メーカーからニューモデルが次々と発表されて、わくわくしますね。
PSEがサイテーションに続いてターゲットコンパウンドのニューモデル「レーザー」を年末にリリースします。
コンセプトは、ハイエンドモデルと同等の機能とパフォーマンスをお求めやすい価格で、というもの。
安定性とスピードのバランスが取れたストレートデザインのハンドルに、
スムーズなドローイングのNFカムを搭載し、初心者の方から競技志向の方まで
幅広くお使いいただけるモデルとなっているようです。

個人的に良いと思うのが、高めのストリングハイト(7.5インチ)ですね。
射ち起こしの際に引き手を体に寄せたまま構えられるので、引きやすさが増します。

また、スタビライザーブッシングはサイテーションと同様、従来の位置とハンドル下部に設けられており、
バランスセッティングの可能性が広がります。
レーザー用に開発されたNFカムは、SEカムやEMカム同様の回転式インナーモジュールを装備しているので
ボウプレスなしで簡単に引き尺調整ができます。
しかも調整範囲は24インチ~30.5インチと幅広いので、引き尺に迷いがある初心者の方には心強い限りです。

PSEレーザー仕様
軸間距離:37インチ
スピード:323-315FPS
カム:NFカム(バイナリーカム)
レットオフ:75%
ストリングハイト:7.5インチ
引き尺:24-30.5インチ(回転式引き尺調整モジュール)
ピークウエイト:30-40、40-50、50-60ポンド
本体重量:2,038グラム
カラー:ホワイト(ペイント)、プラチナムチタニウム、ネイビーブルー、ブラック、ブラックチェリー、
ローズゴールド、パープル

PSEレーザーのお問い合わせ、ご予約は渋谷アーチェリー世田谷店オンライン店へ!


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2020

11

27 Fri ~G5プライムの2021年モデルは精度と快適さの融合

こんにちは。世田谷店の種部です。G5プライムのニューモデルが発表になりましたね。
モデル名は「ネクサス」で、軸間距離が32インチのネクサス2、34インチのネクサス4、36インチのネクサス6の3種類がラインナップされています。
ネクサス6と聞いて「ブレードランナー」を思い浮かべるのは私だけでしょうか?
それはさておき、ネクサスのコンセプトは「精度と快適さの融合」で、メーカーいわく
「プライム史上スピードが最も速く、発射時の振動が最も少ないモデル」となっています。

スピード
新デザインの「R2ロトカム」はカムがフルドローから返るときのトルクが大きくなるよう設計されており、
プライム最速のスピードとプライムのトレードマークでもある引きやすさを両立しているとのこと。
カムが返る際のトルクが大きいということは矢を押し出すパワーが大きくなる一方で、
ホールディング時に引き戻されやすいのではという心配もありますね。
ただ、R2ロトカムは回転式の引き尺調整モジュールを搭載しており、
ドローストップの位置との組み合わせでレットオフ率を調整することが可能で、
ホールディングのフィーリングをハードにしたりマイルドにしたり、
好みに合わせてカスタマイズできるので安心です。

コンフォート
カットアウトの形状をリデザインし振動減衰性が向上したハンドルと
ケーブルテンションの調整が可能なフレクシスローラーケーブルガードの組み合わせにより、
従来モデルに比べて50%も振動を軽減することに成功しています。
プライムはハンドルが非常に硬い素材のため発射時の振動が大きいと感じる方も多かったので、
この改良はうれしいですね。
また、グリップ部分には宇宙服にも使用されているという断熱材「アエロジェル」を内蔵しており、
気温が低い環境でハンドルが冷たくなっても快適にグリップできるようになっています。

ネクサス6
軸間距離:36インチ
スピード:331FPS
カム:R2ロトカム
レットオフ:80%(可変式)
ストリングハイト:6.5インチ
引き尺:24.5-31.5インチ(回転式引き尺調整モジュール)
ピークウエイト:30-40、40-50、50-60、55-65、60-70、70-80ポンド
本体重量:2,061グラム

ネクサス4
軸間距離:34インチ
スピード:345FPS
カム:R2ロトカム
レットオフ:80%(可変式)
ストリングハイト:6インチ
引き尺:23.5-30.5インチ(回転式引き尺調整モジュール)
ピークウエイト:30-40、40-50、50-60、55-65、60-70、70-80ポンド
本体重量:2,038グラム

ネクサス2
軸間距離:32インチ
スピード:341FPS
カム:R2ロトカム
レットオフ:80%(可変式)
ストリングハイト:6インチ
引き尺:23-30インチ(回転式引き尺調整モジュール)
ピークウエイト:30-40、40-50、50-60、55-65、60-70、70-80ポンド
本体重量:1,925グラム

日本のアーチャーの体格にちょうど良いネクサス6、引き尺が短い女性にも扱いやすいネクサス2、
フィールド競技でアドバンテージの大きいハイスピードモデルのネクサス4と、
体格や用途に合わせてぴったりのモデルが選べるようになっています。
お問い合わせご予約は渋谷アーチェリー世田谷店、もしくはONLINE店まで!


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