~新しいコンパウンドの矢「EASTONスーパードライブ19」

こんにちは新宿店の種部です。非常事態宣言の解除に伴い、東京都でも射場の再開のめどが立ったようです。
密にならない、手洗いなど予防措置を意識しながらの利用になるかとは思いますが、
弓を射てるようになるのはとてもうれしいですね。
練習再開に向けて、新しい矢について考えてみました。
今までいろいろなトップアーチャーにどんな矢が良いのか聞いたことがありますが、
答えは「実際に射ってグルーピングするものを選べ」というものでした。
一時期コンパウンドのトップ選手が口径の大きなシャフトをワールドカップで使用していて、
口径が大きいシャフトの方が良いのでは?と思った人もいたようですが、
実はスポンサーであるシャフトメーカーが作っている一番口径が小さいシャフトを使用していただけでした。
トップ選手が使っているものをそのまま真似すれば良い、というわけではないということですね。
シャフトによって一般的な傾向のようなものはあるので、いくつかポイントを挙げてみます。
① シャフトの断面密度が大きい方がダウンレンジでスピードを失いにくい
➡長距離で失速しにくい、風などの外的要因の影響を受けにくい。

矢の軌道がフラットな方がダウンレンジでのスピードが速く、飛んでいる時間も短いので有利です。
断面密度が小さいと、初速は早くても60~70m飛んだところで急激にエネルギーを失って、
スピードが急激に落ちるため、ダウンレンジで外的要因の影響を受けやすくなる可能性があります。
断面密度はシャフトの外径と重量のバランスの問題です。
② ベインの重量よりも形状の方が矢飛びに大きく影響を与える。
③ パラボリック(羽根の後端が丸い)とシールドカット(後端がカットされている)の違い。

パラボリックタイプ

➡パラボリックは修正が速く安定して飛ぶが空気抵抗が大きく、スピードを失いやすい。
シールドタイプ

➡シールドタイプは修正に時間がかかるが空気抵抗が少なく、ダウンレンジでスピードを失いにくく風に強い。
④ ポイント重量が重い方が風の影響を受けにくいが、重すぎるとダウンするミスを拡大する。
⑤ ポイント重量が重い方が、シャフトが大きくたわむ(リカーブには重要なポイント)
どんなシャフトが良いかを考えるとき、①の断面密度のことを考慮するとEASTONのX10やX10プロツアー、
あるいはCARBON EXPRESSのNANO PROのような超小口径の重めのシャフトで決まりのように思えます。
最近だとBLACKEAGLEのリベレーションなどもこのジャンルに入るかもしれません。
ターゲットではコンパウンドのトップアーチャーの多くがこのタイプのシャフトを使っています。
私もコンパウンド競技が70mで行われていたころは、迷わずX10かプロツアーを選んでいました。
長距離では風などの影響を考えると、ダウンレンジでのエネルギー保存性が高い矢が圧倒的に有利なのです。
一方で50mでは放物線もフラットに近いのでダウンレンジのパフォーマンスよりも、
的まで早く届いてしまう方が良いのではないか、という気もするのです。
あとコストの問題もありますね。小口径で断面密度が大きいシャフトは高額です。
スーパードライブ19
そこそこ外径が小さくて軽くてスピードが出せるシャフトなら、
コンパウンドの50m、フィールドとオールラウンドに使えるのではないかと考えました。
そこで目をつけたのがEASTONのスーパードライブ19です。
インドアや3Dで定評のある大口径シャフトスーパドライブ27、スーパードライブ23の小口径バージョン。
スーパドライブ19の重量は超軽量競技用シャフトA/C/Eに迫る軽さを誇りつつ、
矢にかかるストレスの大きなハイパフォーマンスコンパウンドボウでの使用を考慮して耐久性の高い設計です。
ユニブッシング(シャフトに同梱)やピンインサート(別売り)は、
発射時のストレスからシャフトを守るインサート部分が長い構造になっています。

スーパドライブ19シャフト仕様
■販売価格:1,923円/1本(税込み・Gユニブッシング同梱)
■真直度:0.002インチ(0.05ミリ)
■重量公差:±0.5グレイン(0.032グラム)
■外径:19/64インチ
シャフト重量::330 (8.4 gpi.), 380 (7.8 gpi), 460 (7.0 gpi)
*gpi:1インチ当たりのシャフト重量(グレイン)ちなみに A/C/Eの470番のGPIが6.8グレイン、370番が7.9グレイン
■ポイント、ノックは別売です。
インサート部分が長い専用ユニブッシング同梱

スーパードライブ19の購入、問い合わせは渋谷アーチェリー新宿店
もしくは渋谷アーチェリーオンライン店まで!