2021

01

21 Thu ~ステファン・ ハンセン選手のQ&A その1

こんにちは。世田谷店の種部です。
今日は先日YouTubeで行われたステファン・ハンセン選手のQ&Aセッションの内容を紹介します。
今年渋谷アーチェリーのスタッフシューターに新たに加わったステファン・ハンセン選手については、
あらためて紹介する必要がないくらいのトップアーチャーだと思いますが、
デンマーク出身でジュニア、シニアの両方の世代でターゲットの世界チャンピオンになっています。
フィールドでもトップクラスの選手ですし、最近はアメリカの3Dの大会にもチャレンジしているようです。
実は私、10年くらい前に海外のインドアの大会でステファン選手と同的で射ったことがあります。
すごく良い射ち方の少年がいるなと思ったのですが、実際すごく当たっていました(確か594か595点)。
試合中に思わず「サイトのスポンサー探していない?」と声をかけてしまったくらいです。

前置きはこのくらいにして、Q&Aの内容を紹介していきましょう。
1時間を超えるセッションだったので数回に分けてアップして行こうと思います。

ステファン ハンセン選手Q&A (質問は弊社のフィリップ・クナルが行っております)
質問:使用弓具について教えてください。
ステファン・ハンセン選手(以下Sと表記します):弓はPSEスープラフォーカスXLで引き尺は28-1/2インチ、
60ポンド。サイテーション(PSEのニューモデル)も持っているけど、実はまだあまり射っていない。
もう少し射ち込んでテストしてみないと評価できないね。スープラフォーカスの方が30%くらい安いし、
(メーカーやディーラーとしても)売りやすいモデルだから、僕はスープラフォーカス推しで行こうと思う。
サイトは渋谷アーチェリー(アルティマCPXII)に変えたばかりで、スコープはシュルードでレンズは7倍。

スタビライザーはセンターロッドが(イーストンのハルシオン)30インチでウエイトは30オンス。
サイドロッドは(同じくイーストンのハルシオン)12インチでウエイトは18オンス。
矢はイーストンに変えたばかりなので、まだいろいろ試しているところ。今はインドアシーズンなので、
イーストンのアルミ矢に27径と23径の2318と2315を試している。

質問:スープラフォーカスで標準のカーボンではなくステンレススチールのケーブルガードに変えた理由は?
それからケーブルガードのオフセット位置をどうやって決めていますか?

S:ケーブルガードのオフセットについては特にこだわりはないんだ。いつも3時方向にセットしている。
他の位置も試してみたけど、目に見えて違いがないのでいつも3時方向にセットしている。
スープラフォーカスにステンレススチール製のケーブルガードを使っている理由は丈夫だから。
サイテーションはステンレススチールのケーブルガードが標準装備だから、その点はいいね。
遠征時にボウケースに物を詰め込んだ状態はだと外から大きな力がかかると、
カーボンのケーブルガードは変形したり、破損したりする不安がある。
航空会社のスタッフは、必ずしもボウケースを丁寧に扱ってくれるとは限らないからね。
ステンレススチール製は重いというけど、僕は気にならないし、それよりも剛性が高いのが気に入っている。
またステンレススチールのケーブルガードとPSEの標準装備のローラーケーブルガードの組み合わせは、
どんな天候でもパフォーマンスが変わらないと感じている。

質問:スープラフォーカスからサイテーションに変えた時、シューティングフォームやグリップの感覚にどんな影響がありましたか?
S:まだサイテーションをそれほど射ち込んでいないのでなとも言えないね。スープラフォーカスで結果が出ているので、今すぐスープラフォーカスから変えるつもりはないんだ。スープラフォーカスはすごく自分に合ってると感じていて、ホールディング時の安定感が最高だし、本当によく当たる。
今サイテーションに変えても、スープラフォーカスと同じように射てるとは限らいないし、かえって悪くなることもあるかもしれないという不安もある。スープラフォーカスはサイテーションより30%安いし、
コスパも良い弓だ。僕はお金を払って弓を買っているわけではないから値段の差は問題ではないけど、
とにかく、自分の最高のパフォーマンスを引き出してくれる弓だから今すぐに変えようとは思わない。

質問:スタビライザーに関する質問です。特にウエイトの量に関する質問が多いので、まずウエイトについて教えてください。
S:ウエイトはセンターロッドに30オンス、サイドロッドに18オンス。イーストン純正のウエイトだよ。
タングステンは試したことない。とても高価だし、タングステンに変えた方が良い理由は特にない気がする。
スチール製でじゅうぶん。30オンス分のタングステンウエイトなんて、いくらするか想像すらできない。

質問:スタビライザーに関する質問を続けます。スタビライザーのバランスはどうやって決めていますか?
スタビライザーのバランスを決めるためのチューニング法はありますか?
S:とにかく射って試すこと。ウエイトを1オンス取ったり、足したりして射ってみて良くなるか悪くなるか。
足してみてエイミングが良くなったと感じたらさらに1オンス足してみる。良かったさらに1オンス足す、という風にね。
気をつけないといけないのは、重くしたらエイミングが良くなったような気がすることがあるけど、
それは重さが変わって感覚が変わったから「良くなった」と感じているだけかもしれないんだ。
ある程度射ち込んで重さに慣れてきたときに、本当に良くなったかどうかがわかるので、何か変えたらしばらく射ち込む必要がある。
今はセンターロッドに30オンスも積んでいるけど、その前に前を重くしたり、後ろを重くしたり、
ありとあらゆる組み合わせを試したよ。以前流行っていたようなセンターロッドにほとんどウエイトを積まないで、サイドロッドにたくさんウエイトを積むセッティングとか。結局良くなるか悪くなるか、自分でいろいろ試すしかないんだ。
良いと思ったら慣れるまでしばらく同じセッティングで射ちこんで、それからさらに変えて試してみる、
というようにある程度射ち込んでそのセッティングに慣れる時間が必要。ころころセッティングを変えるのではなくね。

質問:日本のアーチャーからの質問です。ステファン選手が「エイミング中はリラックスしてホールディングすることを重視している」とインタビューで答えているのを見たことがあるのですが、あんな重いセッティングの弓でどうやったらリラックスしてホールディングできるのか疑問に思っているそうです。
そこで質問は、どれくらいの力でホールディングしていますか?あんな重いセッティングで本当にリラックスしてホールドすることが可能なのですか?というものです。

S:リラックスした状態でホールドしようとは思っているけど、実際にリラックスできていないかもしれない。
なんといっても15~17ポンドのホールディングウエイトがあるわけだし、もちろん弓の重量もある。
ただ、僕は多くの人がやっているみたいに伸び合いを続けながらホールディングしているという感覚はない。
(ホールでイングの段階では)僕はエイミングしながらゆっくりリリーサーを切っているだけ。
多くの人がホールディング時に伸び合続けることに意識を置いているようだけど、僕はエイミングに集中していて、動かない(ドットを真ん中にキープする)ことに集中している。
その点が時には問題になることもあって、エイミングを言意識しすぎるために動きが止まってしまい、
引手を動かせなくなってリリーサーを作動させることができなくなることがある。いわゆるフリージングだね。
エイミングに集中しすぎると、リリーサーが永久に切れないように思えることがあるというマイナス面もあるけれど、僕の中では、リリーサーが切れれば矢はエイミングしたところに当たるのが当たり前という感覚なので、エイミングで(ドットを)真ん中に合わせることを意識しているんだ。

本日はここまで。次回はステファン・ハンセン選手のトレーニング観や練習のルーティンについてアップ予定ですのでお楽しみに。


Category: 2020年モデル紹介, 2021年モデル, Easton, PSE, SHIBUYAアーチェリー, カルノテクニカルノート, 世田谷店, 注目の記事, 海外

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