上の写真はあるお客様のコンパウンドボウのピークウエイトを変えたりレストのセッティングを変えたりした後に、お客様に店内の試射スペースでペーパーを射ってもらって、矢飛びをチェックした時のものです。
BEFOREはセッティング変更後、最初に射ってもらった時のものです。
ポイントの穴が羽根の跡よりも右にある、つまり矢先が右を向いて出ているのが分かります。
AFTERはあることを変更した後に射ってもらったもので、矢がまっすぐに出ています。
さて、ここで問題です。何をどう変更したら矢がまっすぐに出るようになったかわかりますか?
① レストを左へ動かした
② レストを右へ動かした
③ スプリットヨークの左右のバランスを調節してカムの傾きをまっすぐに直した。
④ グリップを変えた
答えは④のグリップを変えた、です。
グリップを変えたと言っても、グリップにパテを盛ったり、削ったりして加工したということでありません。実は、グリップの押し方を少し変えてもらっただけです。この方はグリップを握って射っていらっしゃったので、右方向のトルクがかかっていたようです。
ベーシックなグリップの押し方を説明して、グリップの押し方(というよりは、支え方、もしくはグリップの受け方といった方がイメージしやすいかもしれません)を変えて射った結果がAFTERの「ブレットホール」のようなきれいな穴です。
グリップにトルクがかかっていると矢飛びが悪くなったり、グルーピングが左右に広がったりする要因になります。また、リムやハンドルのねじれにつながる場合もあります。
ペーパーチューニングで、グリップにトルクをかけて射っているかどうかが簡単にチェックできます。
グリップでお悩みのコンパウンドアーチャーの方、一度お店でペーパーチューニングしてみませんか?