≪連載≫シューター島田のターゲットパニック講座 No.3

≪前回の続き≫

前章で、過去の良いイメージを捨てる、と書きました。その理由を説明したいと思います。
TP中考えることは「こんなふうじゃなかった」「もっと当たっていた」「あの時はあんなにいい感じに射てていた」などと、過去を振り返ることが多いでしょう。

TPになる

当たらない

焦る

過去の自分を思い出す

TPだから体がうまく動かない

当たらない

焦る

この「負の」無限ループが待ち受けています。負の連鎖にならないように、イメージを消してあげて、新しい自分づくりに専念しましょう。

第3章「新しい自分づくりのメンタルマネジメント」

のイメージを抜ききったあなたは、新たな自分になるために、新しい動きを体に覚えさせていかなければなりません。運動は学習していくうちに、体に動作が染み込んでいきます。
いままでのように(結果的に自分に合ってなかった)間違った動きや、TPに繋がる動きを体に染み込ませてはいけません。
そんな動きを染み込ませていく中でやってはいけないのは、

「学習のない無意識」「本番を想定していない意識」

です。

例えば、

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「以前は伸び合いなんか気にせず、クリッカーがバシバシ切れていたのに、

急に切れなくなってしまった。伸び合いがわからない」

「リリーサーが練習ではバンバン切れていたのに、急に試合で切れなくなった」

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前者は、センスをクリッカーパニック系TPが追い抜いてしまった瞬間です。
(一生TPにならない人は、センスで伸び合いなんか気にせず、この先ずっとクリッカーを落としていくでしょう)
TPが追い抜いてしまったのは、「伸び合い」ということを今まで意識して行ってこなかったのが原因です。動きが学習されておらず、潜在意識になっていなかったということです。
後者は、試合中の自分を練習中に再現できなかったことにより、TPになるパターンです。つまり、実際はできないことを練習で繰り返し行っていたことにより、間違った潜在意識を植え付けてしまい、試合中に実行できなくて、結果パニックになってしまう事象です。

どんな場面でもできる動きを、正確に意識して繰り返し行い、
それが潜在意識となって体に染みつき、
いつしか無意識でできるようになる。

これが、動作を覚えていくうえで重要な、

意識、無意識、潜在意識の三位一体の法則です。

≪次回、つづき≫