≪連載≫シューター島田のターゲットパニック講座 No.5

第4章「シューター島田のターゲットパニック」

シューター島田がTPを自覚したのは、コンパウンドを始めてちょうど1年たった頃に行われた、全日本室内選手権大会のトーナメント1回戦でした。
そのころのシューター島田といえば、1393点の日本記録を射ち、インカレターゲット・全日本ターゲット・インカレインドアの3つを制し、調子に乗っていたころです。
その全日インドアのマッチ戦で、エイミング中にリリーサーをリリースしてMを射ってしまいました。
前兆はありました。
予選ではリリーサーが切れずパンチショットを繰り返していました。
その時は何も考えずに、勢いでエイッ、と射っていました。それが、マッチ戦の緊張の中、リリーサーを持つ手の力が緩んでしまったんだろうと思います。
そもそもシューター島田はパンチショットではありませんでした。
パンチショットになったのは、その全日インドアが行われる前に行われた、大学2年時の春合宿です。
5m~30mで、10点に6本入れたら5mずつ下がるという練習をしていました。
その時シューター島田は遊びとしか考えず、狙ったらトリガーを押すという行為をしていました。
それが、今も引きずっているTPの元だったのです。
その練習の最終射、パンチショットのせいで緩んで射ってしまい、上にMを射ちました。
その時、シューター島田はそれがTPの始まりだなんて思っていなかったのです。。。(来年につづく)