カルノスタビライザーテクニカルノート①

第一話 ~どんなスタビが良いのかな?~
ブログをご覧の皆さん、はじめまして、こんにちは!
SHIBUYAオリジナル製品の開発をしている梅澤です。
シブヤのスタビライザーとしては8年ぶりの新作となります、
カルノスタビライザーについて詳しく紹介していきます。
(発売は11/2~となります)
皆さんはどんなスタビライザーがあったら良いな、と思いますか?
自分は「それに換えたら、グルーピングがいきなり良くなる」スタビライザーがあったら良いなぁと思いますが・・・
スタビライザーの役割は(みなさんご存じかとは思いますが)
①〔ドローイング→エイミング→リリースし矢が弦やレストから離れるまで)この間の弓の姿勢を安定させる。
これが第一で、これに加えて最近では
②弓の飛び出しを良くする。
③弓の振動を逃がし、アーチャーが感じる振動を少なくする。

この2つも求められます。
矢が弦やレストから離れてから、スタビが振動し弓が手から飛び出していくので
②と③は的中には直接の関連は無いと思いますが
良い射が出来た時に真っすぐ飛び出す感覚が得やすいスタビライザーであれば
上手に打てた時の感覚が分かり易くなり次の良い射につながります。
振動が少ないスタビライザーであれば何よりフィーリングが良いですし
他の弓具へのストレスが減り、弓具が長持ちするかもしれません。
これらを元に新しいスタビライザーを開発するにあたり、シブヤのスタッフにヒアリングしたところ
“軽くて硬いスタビライザー”
“硬さ感が損なわれない範囲で振動・音が少ない”
“太さ18mm前後のストレートシャフト形状は継承”
“普及しているセンター、Vバー、サイドロッド、エクステンダーの組み合わせスタイルは守る”

こんな意見が多く、この方向で開発を進めることになりました。
軽くて硬いは→弓の姿勢の安定や飛び出しの良さに
振動・音が少ないは→フィーリングの向上と弓具の耐久性に
現在の形状・スタイルの継承は→アーチャーの皆さんの受け入れ易さに
それぞれつながるはずです。
“硬い”といってもどれくらいの硬さが良いのか?
曲げに対する硬さだけで良いのか?ねじれに対しては?
目指す“硬さ”にしたときにどれだけ軽く出来るのか?
軽くするために何か新しい工夫は出来ないか?
こんなことを考えて行くところから開発作業が始まりました。
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第一話のものすごく短いまとめ
◇スタビライザーは弓の姿勢を安定させるためにある。
◇軽くて硬くてちょっと静かなスタビを目指せば弓が安定し飛び出しも良くなるハズ!
◇じゃあどのくらいの硬さがちょうどいい感じなんだろう?
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〔次回 第二話~ちょうどよい硬さって?~ に続く。〕