アーチェリー用品に使われているネジサイズ

こんにちは、海外営業担当のフィリップです。
本日は、国内外の営業で良く聞かれる質問について少しお話しようと思います。
「このネジの予備を買いたいので、サイズを教えて下さい。」
「このダンパーとこのスタビライザーはネジサイズ同じですか?」
などの問い合わせが多いです。アーチェリー用品は色々なネジサイズを使用していますので、全部把握するのは中々難しいですね。
なので、本日はアーチェリー用品のネジサイズについて、ちょっとだけ説明させていただきます。

インチとメートル
世の中のネジは大きく2つの種類に分けられます。日本やヨーロッパで一般的なのはメートルネジ(ミリと呼ぶ方も多いです)。アメリカ、カナダで使用されているネジは大半がインチネジ(ユニファイネジ)です。
そのため、日本やヨーロッパの多くの製品はミリネジを採用し、アメリカ製のアーチェリー用品のほとんどがインチネジを使用しています。その中で規格が多く存在していますが、アーチェリーに関係のあるサイズに限定して書こうと思います。
メートルネジ
現在使用されているメートルネジサイズはISO261とISO262という規格です。一般的にはM3、M4など、ローマ字の記号+径という表記ですが、更にピッチ(それぞれのネジ山の間の距離)で「並ネジ」と「細ネジ」に細分化されています。メートルネジは元々インチネジよりもピッチが細かいので、アーチェリー用品に用いられているネジのほとんどは「並ネジ」です。
シブヤ製品に採用されているネジのほとんどは「メートル」サイズです。他社製品との互換性が求められる箇所(サイトの取り付けネジ、サイトピンのネジ、上下左右に動かすためのドライブスクリューなど)だけがインチネジになります。

よく見るサイズは:

インチネジ
世間的には主にアメリカの規格ですが、アーチェリー用品ではホイットなどのアメリカ製の弓の普及の影響により、多くのメーカーがインチネジを採用しました。Unified Thread Standard(ユニファイネジ)という規格で表記は「径-ピッチ」という形になります。6-32と書いてあっても6/32”という径ではありませんのでご注意ください。
更に、Unified Fine(細ネジ)とUnified Coarse(並ネジ)と細分化されています。メートルネジと違って、並ネジも細ネジも使用されていますので、予備などの購入ではピッチもご確認ください。

よく見るサイズは:

以上がアーチェリー用品に使われている主なネジサイズです!参考になりましたか?僕が投稿するネタのほとんどは大会結果と新商品紹介ですが、たまにはこういう小ネタも書き込めればと思います。