~矢はこまめにダメージチェック!
投稿:2022年3月6日こんにちは。渋谷アーチェリー世田谷店です。
暖かくなり練習しやすい季節になってきましたね。楽しく快適にアーチェリーをするためには、まず安全が第一です。矢のダメージチェックはこまめに行い、良い状態の矢でプレーしましょう。というわけで矢のチェックの際のポイントを紹介します。
曲がりのチェック
シャフトがぶれたり曲がったりしていると矢が回転した時に不規則に振動するので、まっすぐかどうか状態をチェックすることができます。矢の曲がりを簡単にチェックできるスピンチェックのやり方は下の動画を参考にしてください。爪の上で矢を回転させながら滑らせることで、シャフトを全体的にチェックすることができます。曲がっている個所で振動が指先に伝わってくるので、どこに問題があるチェックできます。
ノック側はとくに入念にチェックしましょう。シャフトのブレよりもノック部分のわずかなブレの方が的中に大きく影響するというデータもあります。
外観チェック
ノック・ベイン・シャフト・ポイントに傷、へこみ、変形がないかどうか外観をチェックします。
ノックに傷がついていたり変形したりしていると、リリースした瞬間にはずこぼれしてから射ち状態になったり、矢が思いもよらぬ方向に飛び出したりする恐れがあり大変危険です。矢取のたびにノックの状態は必ずチェックして、問題があるものは新しいものと交換してから使いましょう。
矢をストリングにつがえる時、ノックにストリングがはまるときの手ごたえがいつもと違ったら、ノックの溝が広がったり、変形したりしている可能性が高いので、かならずノックをチェックして問題がある場合は交換してください。
ノックはリリースのたびにストリングに押されて大きなストレスを受けているので、キズや変形がなくても定期的に交換しましょう。トップ選手は200射ごとに交換すると言われています。大きな大会やリーグ戦のシーズン前には新しいノックと交換する習慣を持っておくと、常に良い状態で大事な試合に臨めるのでおすすめです。
ピンノックを使用している場合は、矢が当たってノックが壊れた時には必ずピンの状態をチェックしましょう。ピンが傷ついていなくても曲がっている場合があるので、ノックを取り付ける前にスピンさせてぶれないかチェックしてください。
ピンに傷がついている場合はノックがまっすぐ入らなかったり、ノックに内側から傷がついて壊れやすくなったりします。ピンに傷がある場合は必ず新しいものと交換してから使用しましょう。
ベインが折れたり、破れたりしていると空気抵抗が変わるので、的中にも大きく影響します。敗れ方によっては、ほとんど矢飛びに影響が出ないこともありますが、射つ前から外れるリスクがある矢を使うことは、せっかくのベインがはがれそうになっている矢をそのまま射つと、はがれかけのベインにより空気抵抗が大きなり途中で失速して的に届かないこともあります。一度剥がれたベインは再接着はできないので、新しいものに貼り替えて使用しましょう。両面テープで貼るタイプのフィルム系のベインの中には再接着可能なものもありますが、フレックスフレッチやダイヤモンドベインなどのソフトプラスチック系のベインは接着面がダメージを受けてしまうので、新しいものと貼り替えてください。
ポイントが傷ついているとクリッカーを通過する際に「カリッ」と鳴って、それに反応してミスショットにつながることも。また、ポイントが曲がっていたりシャフトから浮いていたりすると、シャフトに負荷がかかってシャフトの破損につながる恐れがあります。ポイントに問題がある場合は使用を中止し、自分で交換できない方はプロショップにもっていってメンテナンスしてもらってください。
シャフト表面のキズのチェック
カーボン矢の場合はコピー用紙などの薄い紙をシャフトに巻いて全体に滑らせると、傷やへこみの有無を触診できます。指で直接シャフトを触ると、万が一カーボン繊維が剥離していた場合指に刺さって怪我をする恐れがあります。動画のように紙を巻いてチェックすることをお勧めします。的上で矢が接触して矢鳴した時や的以外のものに射ち込んでしまった時は必ずキズやへこみのチェックをしましょう。
アーチェリーのパフォーマンスを大きく左右する要素と言えるので、練習の前後だけでなく、こまめに矢の状態をチェックする習慣をつけましょう。内部ダメージのチェックもお忘れなく!
矢のチェックポイントについて解説してきましたが、矢をスピンさせてチェックするのが難しいという方は渋谷アーチェリー世田谷店へお持ちいただければ無料でチェックいたします。矢に関するご相談は、渋谷アーチェリー世田谷店までお気軽にどうぞ!