~フォールアウェイレストを選ぶ理由
投稿:2022年4月20日こんにちは渋谷アーチェリー世田谷店です。
フォールアウェイレストというのは、ケーブルやリムの動きと連動してランチャーが倒れる仕組みのコンパウンド用アローレストで、ハンティング用というイメージが強かったのですが、ターゲットのトップアーチャーも使用する選手が増えています。フォールアウェイレストのメリットというと一番に思いつくのはベインが通過する前にランチャーブレードが倒れるのでクリアランスが良いということです。一般的な板バネタイプのランチャーブレードでスピンウイングベインのようなフィルムベインを使用すると、トルクのかけ方がちょっと変わっただけでベインがランチャーの先端に当たって切れてしまうことがあります。フォールアウェイレストの場合は、ベインが通過する前にランチャーが矢の進路から消えるのでベインの材質や形状にかかわらずランチャーに当たってることがないので使用できるベインの選択肢が増えます。
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もう一つのメリットはランチャーの形状の自由度が高く、V字が大きいものでもクリアランスが得られるので、ドローイング中にやがこぼれ落ちにくいという点です。普段は問題がなくても、疲れてきたり試合で緊張したりするとドローイング中にやがこぼれ落ちやすくなるという経験はありませんか。そんな悩みを抱えているアーチャーにはワイドなランチャーが使えるフォールアウェーレストがお勧めです。
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三つ目のメリットはランチャーブレードが長持ちするという点です。実はコンパウンドの本場アメリカのユーザーがフォールアウェーレストを選ぶ最大の理由はランチャーブレード(矢を乗せる部分の板)が折れないからだそうです。
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コンパウンドのターゲット競技で最も一般的なブレード(板バネ)タイプのランチャーですが、トルクなどが原因で矢がレストを通過する際にランチャーブレードの左右どちらかの爪に片当たりし続けると爪の部分が折れてしまうことがあります。ひどい場合は1~2カ月で折れてしまうなんていうこともあるみたいです。根本的に直すにはトルクのかけ方に合わせて弓をチューニングする必要があるのですが、簡単な対処療法としてランチャーが倒れるタイプのレストに交換することで対処するということみたいですね。
20年くらい前は「フォールアウェイレストはいつか必ず地面を射つ」と言われたりして、信頼性を疑問視するトップアーチャーもいましたが、リムドライブ(リムの動きと連動してランチャーが倒れる)タイプが登場して以来、ターゲット競技でも使用する選手が増えてきました。フォールアウェータイプのレストを使用する選手は昔からいて、特にヨーロッパではスピンウイングベインを使用するシューターが多く、フォールアウェーレストは割とメジャーでした。そういえばシングルラウンド(90m/70m/50m/30mの各距離を36射ずつ行う。満点は1440点)で世界で初めて1400点の壁を破ったクリント・フリーマン(オーストラリア)選手はイタリア製のフォールアウェーレストを使用していましたね。
2020‐2021シーズンにベガスシュート二連覇を果たし、NFAAナショナルインドア三連覇中のカイル・ダグラス選手やコンパウンドのレジェンドデイブ・カズンズ選手、女子選手ではサラ・プリールス船主(ベルギー)やトーヤ・エリソン選手(スロベニア)といったトップシューター達はハムスキーのリムドライブ方式のフォールアウェイレストを使用しています。
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リムドライブ以前に一般的だったケーブルドライブ(ケーブルの動きによってランチャーが起き上がる)タイプでは、コードが切れた場合はレストが起き上がらなくなってしまうというリスクがありました。リムドライブタイプの特徴は、リムと連結したコードでランチャーを引っ張って倒す構造になっている点です。もしコードが切れたとするとランチャーは起き上がったままになり、普通のブレードレストと同じ状態になるだけなので、万が一の場合でも「地面を射つ」心配はないのです。
フォールアウェイの第四のメリットを提唱するアーチャーがいます。3Dターゲット競技のトップシューター、マイケル・ブレイデン選手(アメリカ)によると、フォールアウェイレストは矢に方向性が与えられる間だけランチャーと矢が接触していて、そのあとはランチャーが倒れて矢と触れなくなるので、リリース時の微小なミスが矢に伝わりにくいと考えているそうです。
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NEW ハムスキー イプシロンレスト
これまで質実剛健なイメージだったハムスキー製品ですが、2022年の新製品【イプシロンレスト】はマウント部分が薄型になっており、従来品(トリニティレスト)と比べると10グラム以上軽くなっています。もっとも、軽量化とスリム化はターゲットアーチャーのことを考えてのことではなく、ハンティング用のボウクィーバー(弓本体に取り付けるクィーバー)を取り付けるためのクリアランスを確保するためなのですが。
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精密なマイクロクリック調整機構を搭載
トリニティと同様ランチャーの軸をベアリングで3点支持しているので、ランチャーの動きに遊びがほとんどなく耐久性も抜群。ただ単に軽量化されただけではなく、上下・左右の調整機構がマイクロクリック方式にバージョンアップされています。上下・左右とも1クリックにつき0.003インチ(0.0762ミリ)単位という非常に精確な調整が可能です。クリック方式のため、3クリック左に出したとか5クリック下げたとか調整量が細かくわかるので、調整の再現性の高い調整が可能になっています。
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コンパージョンも対応しています。
ハムスキーのフォールアウェイレストは【イプシロンレスト】の他に【トリニティターゲットプロレスト】、【ハイブリッドターゲットプロレスト】もあります。
イプシロンレスト 販売価格:33,440円(税込み)
■スリムなデザインのライトウエイトタイプ
■ランチャーの軸をボールベアリングで三点支持する高精度モデル。
■上下・左右マイクロクリック調整機能
■リムドライブ方式のフォールアウェイ/ブレードタイプ切り替え可能
【トリニティターゲットプロレスト】 販売価格:29,040円(税込み)
■ランチャーの軸をボールベアリングで三点支持する高精度モデル。
■上下・左右マイクロ調整機能
■リムドライブ方式/ケーブルドライブ方式/ブレードタイプ切り替え可能
ハイブリッドターゲットレスト 販売価格:26,400円(税込み)
■リムドライブ方式のフォールアウェイレストの定番モデル
■上下・左右マイクロ調整機能
■リムドライブ方式/ケーブルドライブ方式/ブレードタイプ切り替え可能
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