エリートの2023年ターゲットモデル発表
投稿:2022年8月10日まだ8月に入ったばかりだというのに2023年モデルが発表になりましたね。エリートのターゲットコンパウンドボウのフラッグシップモデル【バーディクト】はシュータビリティ(射ちやすさ)を売りにしているエリートならではの画期的なカムを搭載しているようです。
エリート史上最長のハンドルにショートタイプのパラレルスプリットリムを組み合わせた軸間距離37.75インチの【バーディクト】は全長の90%以上がハンドルという設計になっています。このデザインによりエイミング時の安定感が向上しているとのこと。
新開発のSPXカムは回転式のインナーカムモジュールにより、1/4インチ刻みの引き尺調整が可能になっています。さらにモジュールに搭載された可変式のドローストップ【V2マイクロモジュール】で、なんと70‐90%の範囲で1%ずつレットオフ率が調整できます。いずれの調整もボウプレスを使わずにレンチだけで調整できるので、射場で射ちながらファインチューニングすることが可能です。この機能によりホールディング時のカムのフィーリング(ウォールのハードさ、もしくはソフトさ)を自分の射ち方に合わせて細かくカスタマイズが可能になっています。
G5プライムのROTOカムやインラインカムでも回転式のインナーカムモジュールとドローストップペグの組み合わせで同様の調整が可能でしたが、SPXカムではエリート独自の機構によりドローストップの微調整の細やかさと再現性が高い設計になっています。
ドローストップによるレットオフ調整は基本的にカムの回転を途中で止めているので結果として引き尺が微妙に変化することになるのですが、1/4インチ単位の引き尺調整モジュールのおかげで、同じ29.5インチの引き尺を設定するにしても、引き尺調整モジュールを29.25インチにセットしてV2モジュールをレットオフ率を上げる方向に調節すると、ホールディングウエイトが下がって楽にホールドできる状態で29.5インチに近づけていけます。逆に引き尺調整モジュールを29.75インチに設定してV2モジュールをレットオフ率を下げる方に調節していくと、ホールディング時にしっかりと張りのある状態で29.5インチに近づけていくことができます。ホールディング時のカムのフィーリングはサイトの動き方やリリーサーの切りやすさに影響するので、競技志向のコンパウンドアーチャーには非常にありがたい調整機能を持ったカムと言えるでしょう。
またエリート独自のSETシステム搭載のリムポケットにより、グリップのトルクの影響を最小限に抑えるチューニングが簡単に行えるのもうれしいですね。これはリムポケットを左右にシフトすることによって、カムの傾きを調整するのと同じ効果を生み出します。レンチ1本で簡単に調整できるので便利です。ペーパーチューニングでレストを左右に動かしてもなかなかきれいな穴が開かない、というアーチャーの悩みも解消されることが期待できます。
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エリート バーディクト仕様
■軸間距離:37.75インチ
■ストリングハイト:7.125インチ
■カム/レットオフ率:SPXカム/最大90%レットオフ(可変式)
■スピード:332FPS
■本体重量:2,268グラム
■引き尺:25.5‐31インチ(回転式引き尺調整モジュール)
■ピークウエイト:40、50、60、65、70ポンド