~ドローイングし続ければ自然にリリースできるトゥルーバックテンション リリーサーとは?

投稿:2023年3月18日

コンパウンドのリリーサーにはいろいろなタイプがあります。それだけリリースに対する悩みがいろいろあるということかもしれません。今回ご紹介するのはTRUボールのニューモデル【アビスXテンションフレックス】レジスタンスアクティベート方式というちょっと珍しいタイプのリリーサーです。

リリーサーは作動の仕方で大きく4つに分けられます。
1)親指トリガー
2)ひとさし指トリガー
3)ヒンジ
4)レジスタンス アクティベート

1)と2)はトリガーに圧力をかけるとフックが解放されるタイプで、親指でトリガーを操作するかひとさし指で操作するかの違いです。競技アーチェリーでは親指トリガーのリリーサーが一般的です。3)はいわゆるトリガーレスとかバックテンションリリーサーと呼ばれるもので、フックとハンドルがヒンジ(蝶番)のように結合されていて、ハンドルの角度が変化することでフックが解放されます。ドローイングの動作の延長で切るので、リカーブボウでクリッカーを使ってリリースするのに近い感覚で射つことができます。4)のレジスタンス アクティベート方式はフックに一定の抵抗(レジスタンス)がかかった時に作動する機構を持ったリリーサーです。抵抗の変化で作動するのでヒンジリリーサーのようにハンドルの角度を変化させる必要がなく、ただ引き続けるだけで作動するためトゥルーバックテンションリリーサー(本当のバックテンションリリーサー)とも呼ばれます。

レジスタンス アクティベートリリーサーの作動の仕組みはいたってシンプルで、フックを抑えるシアーが強力なスプリングで抑えられていて、フックにかかる弓の抵抗がスプリングの抵抗よりも大きくなった時にシアーが外れてフックが解放されるというものです。リリーサーが作動するレジスタンスはホールディングウエイト(レットオフした後の弓の強さ)よりも4ポンド以上強く設定するよう取説に書かれていますが、ポンドスケールで実際に使用する弓のホールディングウエイトを計り、リリーサーとポンドスケールをリリースロープでつないでリリーサーを引っ張って作動するテンションを計測してください。ウォールにしっかり当てて射つタイプとリラックスして射つタイプの人では、同じ弓を引いてもホールディングウエイトが異なるので、実際に計測しながらリリーサーのテンションを設定する必要があります。リリーサーを引っ張って計測したテンションが、使用する弓のホールディングウエイトより5ポンドは高く設定したところから始めた方が良いように思います。【アビスXテンションフレックス】は、テンションの強さを示すゲージがハンドルに内蔵されていて変化が視覚的に把握できるので、調整しやすく再現性も高いと言えます。

2‐In-1のリリーサー
【アビスXテンションフレックス】はトリガーを押すことで安全装置が解除されるシステムを採用しているので、リリーサーが作動するテンションを引く設定することでトリガーを押した瞬間に発射される親指トリガーリリーサーとして使用することができます。レンチ1本で簡単に切り替えられるうえに、ゲージがついているのでレジスタントアクティベート方式に戻す際にも再現性が高いと言えます。

3つのフックが回転して常にロックされるトライスターフックシステム

トライスターフックシステム
最近のTRUボールのリリーサーに搭載されるようになった【トライスターフックシステム】は、3つのフックが回転して常にロックされる状態になるので、ループへの取りかけが楽になっています。

2022年のニューモデルとして発表されましたが、2023年になってようやく流通し始めたTRUボールの【アビスXテンションフレックス】のお買い求め・お問い合わせは渋谷アーチェリー世田谷店ONLINE店へ!