~フィールドアーチェリーのススメ④~

投稿:2024年5月1日

こんにちは!シューター大貫です。
フィールドアーチェリーのブログも今回で最後になりました。
最後の内容は、カットアンマークです!

カットと聞いて何を切るのかと思う方はいるかもしれません。
射ち上げ、射ち下ろしの際は矢の軌道が平地の時とは異なる重力の影響を受け、平地での軌道と変わります。
具体的には同じ距離の的で射った場合、射ち上げ・射ち下ろしでは矢がアップします。
そのため射ち上げ、射ち下ろしではあらかじめサイトを上げておく必要があります。これを「カット」と呼びます。
角度が急になればなるほど、ポンドが低くなればなるほど、カットの幅が大きくなります。大貫が優勝した世界選手権の最終ポストは60mの射ち上げでしたが、サイトの位置は55mで射ちました。

アンマーク競技とは
予選ラウンドにて的までの距離が明記されていない競技のことを指します。
距離が書いていないのにどうやって当てるのか未知数ですよね。
ご安心ください!各的のサイズによって設置されている距離間が決まっているので、おおよその距離はわかります。
20cm 10m~15m
40cm 15m~25m
60cm 20m~35m
80cm 35m~55m
必ずこの間の距離に設置されています。

距離読みの方法の一つとして、サイトピンを的の端に合わせ、サイトリングが的のどこに重なるのか、重複している距離(青矢印)を各距離ごとに覚えています。試合中に覚え方のメモなど持ち込むことはできないのでしっかりと覚えましょう!
【SHIBUYA サイトピンセット】を使用していますが、私の場合各的の最長距離で黄色にサイトリングがかかります。腕の長さなどで変わりますが参考までに、、、

なお、実はアンマーク競技では距離を読むことがオフィシャルにはNGです。
そのため、矢をつがえた状態でドローイングをし距離を判断した後は、一度引き戻すという流れになります。
気をつけて練習してみましょう!

いかがだったでしょうか?
今回ご紹介した「カット」と「距離読み」は経験をたくさん積むことが大切になってきます。アンマークがある試合は全日本選手権のみなので、まずはカットがどれくらい必要なのか、体感して覚えていきましょう。実際にフィールドコースを回ることで、この角度でこれくらいカットが必要なのかとわかります。
コースによって難易度は異なりますし、コースごとに景色も違うのでいろいろなコースに行きたくなります。全コース制覇目指して旅行ついでにお出かけしましょう!