~コンパウンドの出番です!2028年のロサンゼルス大会にコンパウンド部門追加!
投稿:2025年4月10日今朝起きてこのニュースを目にして驚いたコンパウンドアーチャーも多いのではないでしょうか。IOCからコンパウンドのミックス団体戦が2028年ロサンゼルス大会の正式種目に加えられたと発表があり、WAのホームページやSNSでもこのビッグニュースが取り上げられていました。以下はWAのホームページに掲載されたニュースの要約です。

今日(4月9日)IOCより、2028年のオリンピックに正式競技(メダル種目)としてコンパウンドのミックス団体戦が追加されたと発表がありました。これはコンパウンドアーチャーだけでなくアーチェリー界全体にとって歴史的な出来事です。
コンパウンドのミックス団体戦は既存のリカーブの男女の個人戦・男女の団体戦・ミックス団体戦の5種目に新たに追加されるもので(リカーブ競技のメダル数には変わりはなく)、新たに6個のメダルが追加されることになります。1972年のミュンヘン大会でアーチェリー競技がオリンピックに加わって以来初めて、別の弓種の追加となります。
WA会長のUgur Erdener氏のコメント:
「競技人口の拡大とパリ大会のアーチェリー競技の成功が今回の決定に大きく貢献しており、(コンパウンド競技が)悲願であったオリンピック種目に加えられたことはアーチェリー競技にとっても、何百万人にも上る世界のコンパウンドアーチャーにとっても歴史的な一歩と言えます。」

アーチェリー競技は1972年のミュンヘン大会でリカーブの男子個人と女子個人種目が採用され、1988年のソウル大会で男女の団体戦が追加されました。2020東京大会ではアーチェリー競技5つ目のメダル種目となるミックス団体戦が加わりました。コンパウンドのミックス団体戦種目の追加は、イコールジェンダー精神の表出であり、LA28でもアーチェリー競技では男女の参加枠が平等であることが維持されることを意味します。
コンパウンドボウという近代的な弓の形はアメリカ発祥で、偏芯滑車の働きにより効率よく矢を遠くに飛ばすことが可能になっています。1995年に初めてWA(の前身のFITAの)世界選手権に採用されて以来、パフォーマンスの面でも競技人口の面でも飛躍的に発展してきました。2013年からはワールドゲームスやパンアメリカン大会、アジア大会のような各大陸の総合競技大会にも採用されています。
WA事務局長のトム・ディーレン氏のコメント:
「2006年にアーチェリー ワールドカップが始まってからは、WA内ではコンパウンド競技は参加枠やプロモーション、賞金の面でリカーブと同等に扱われてきました。大陸ごとの総合競技大会へコンパウンド競技が追加されるよう尽力した各大陸のアーチェリー連盟、コンパウンドという種目の魅力をアピールしてきた競技者達の並々ならぬ積み重ねにより、オリンピックのメダル種目に値するという評価を得ることができました。」
「今年任期満了となるWA会長はオリンピックに二つのメダル種目(東京大会のリカーブミックス団体戦と今回のコンパウンドミックス団体戦)を追加するために尽力し、実現したことにより、アーチェリー界に大いなるレガシーを残しました。」
競技形式、参加枠決定の日程やLA28大会の競技日程などのr詳細情報は順次発表になります。
以上、WAのニュースの要約でした。一時はコンパウンド追加ならずと落胆したコンパウンドアーチャーも多かったと思いますが、別ルートでロサンゼルス大会への追加の働きかけは続いていたようです。コンパウンドアーチャーの皆さんにとっては、新たな、そして大きな目標ができましたね。