~シュルーサー選手、ワールドカップ7大会連続トップシード!強さの秘密とは?

投稿:2022年7月21日

現在コロンビアのメデジンで行われているワールドカップ第4節のコンパウンド男子予選ラウンドで、オランダの「ミスターパーフェクト」マイク・シュルーサー選手が712点(720点満点)というハイスコアで予選トップに立ちました。なんと2021年大会から通算7大会連続で予選ラウンドトップに立っているのです。

PHOTO COURTESY OF WORLD ARCHERY

シュルーサー選手は予選ラウンド後に「本当に幸せです。この大会に(予選首位の)連続記録を伸ばしに来たのですから。」「今朝は(練習の時に)何となく緊張していたので、予選ラウンドの出だしはあまり良くありませんでした。でも次第に調子を取り戻すことができて、結果的にトップに立つことができました。」とコメントしています。今大会は必ずしも順調な滑り出しというわけではなかったようです。予選の前半は360点満点中の354で、後半は358点を射った後に

シュルーサー選手は2019年のワールドカップ第4節ベルリン大会で1点差で首位を逃して以来(2020年はワールドカップ中止のため試合なし)トップシードの座を譲っていません。連続記録を伸ばし続けるというプレッシャーもあることでしょう。

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いつもベストの射ができるわけではないということは、シュルーサー選手の中では想定の範囲内のようです。予選ラウンド後のインタビューで「今日みたいに風が吹いて、コンディションが変化していく状況では特にそうですが、ただ単にタイミングが悪かったり、何か予想外のことが起きたりして思い通りの射ができないことがあります。そういう時、私はいつもミスしたことを引きずらないようにしています。」とコメントしています。もしミスして外しても腹を立てたり、あわてたりしないで、「どうってことない」という顔で次の射に気持ちを切り替えて、「よし、射とう!」と思えるところが強さの秘密なのかもしれません。世界で初めてインドア18mラウンドで600点満点を射ち「ミスターパーフェクト」の称号を得たシュルーサー選手が、常にパーフェクトなショットができるわけではないことを受け入れているというのは興味深いですね。

いつも思い通りの射ができるわけじゃない(PHOTO COURTESY OF WORLD ARCHERY)

アーチェリーはメンタルなスポーツとよく言われますが、ミスショットを引きずらないようにするというのは大切ですね。

そういばオリンピックのゴールドメダリストのコーチが、調子が悪い時に気持ちを切り替えるためのテクニックとして、矢取りの時に胸を張って堂々とゆっくり歩くと良いと言っていました。当たっていなくても「今日は調子が良いです!」という態度で歩くことで、ミスショットを悔しがる気持ちや調子が悪いというネガティブなメンタルを引きずることなく、気持ちの切り替えができるようになるというものです。

皆さんは試合で調子が出ないときやプレッシャーを感じているときに、どうやって気持ちの切り替えをしますか?