～ブレイデン・ギャレンティン選手DARTONと契約！
投稿：2022年11月2日コンパウンド50mラウンドの世界記録を持つトップアーチャー、ブレイデン・ギャレンティン選手（アメリカ）が2023年シーズンはDARTONと契約したことをSNSで発表しました。ブレイデン・ギャレンティン選手は左右対称のシュートスルーデザインのハンドルを持つ【VEGASｰET】を選んだようですね。ちなみに奥様でデンマークのトップコンパウンドアーチャーのターニャ・ギャレンティン選手も【VEGASｰET】を使用するようです。
DARTONは年配のコンパウンドアーチャーの方々には懐かしいブランドだと思いますが、ここ10年くらい日本だけでなくアメリカでもあまり知名度が高くなかったのでご存じない方も多いのではないでしょうか。DARTONは最近マネージメントが変わってジミー・ラッツ選手（アメリカ）が使用し始めて徐々に認知度もアップし、国内でも使う方が増え始めているブランドです。
DARTONはハイブリッドカムのパテントを持っているメーカーで、実はHOYTのカム&1/2シリーズのハイブリッドカムもDARTONのパテントをベースに作られています。ブレイデン・ギャレンティン選手が使用する【VEGASｰET】に搭載されているデュラシンクカムはハイブリッドタイプではなくツーカムで、スムーズなドローイングと回転式インナーカムモジュールによる引き尺調整範囲の広さ（1/2インチ単位で5.5インチ調整可能）が特徴です。またドローストップタブの交換により、レットオフ率の調整（5-8％）と引き尺の微調整が可能になっています。
デュラシンクカムの最大の特徴はDARTON独自の「イコライザー ケーブルシステム」です。ケーブルがハンドルのサイドに右側にオフセットされているため、ドローイングすると弓に右回転のトルクが生じます（右射ちの場合。左射ちの場合は左回転）、そしてグリップの押し方がアーチャーによって異なるため、トルクの置き方も射ち手によって変わります。デュラシンクカムはドローイングとともに変化するカムにかかる力のバランスを自然に取る機能を持ったヨークシステムの働きにより、トルクの影響によるカムの傾きを最小限に抑えられるのでチューニングが簡単に行えます。
DARTONの【VEGASｰET】は、データにもあるように決してスピードは速くありませんが、射ちやすさとチューニングのしやすさに特化したコンパウンドボウと言えます。
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